日本三大夜桜といわれるのは、北から、青森県弘前市(ひろさきし)の弘前公園(弘前城跡)、東京・上野の上野恩賜公園、そして新潟県上越市の高田城址公園の3ヶ所です。弘前公園と高田城址公園は城跡公園、上野恩賜公園は江戸時代には寛永寺の境内だった場所で、いずれも明治以降に夜桜見物の名所に発展しました。
日本三大夜桜は「読人知らず」(選者不明)
日本三大夜桜は、弘前公園、上野恩賜公園、高田城址公園。
そのうち高田城址公園は「日本三大夜桜」をPRしていますが、その高田城址公園にしても観桜会の始まった大正時代には夜桜見物は行なわれていません。
庶民が桜を愛でる風習は、徳川吉宗が飛鳥山や隅田川の堤に桜を植栽したことが始まりですが、当時の桜は、山桜など種類が豊富なため、花見も1ヶ月ほど楽しめました。
特定の期間を定めて、桜まつりを開いたり、開花予想を発表するのは、クローン種であるソメイヨシノが全国に普及した大正時代頃から。
つまり、日本三大夜桜は「読人知らず」(選者不明)で、選定の理由も定かでありません。
現在の「お花見人出ランキング」でいえば、上野恩賜公園、弘前公園は1位と2位のツートップで、3位は角館、高田城址公園は9位ですが、夜桜ということで絞れば、この3ヶ所は、かなり順当なノミネートといえるでしょう。
弘前公園『弘前さくらまつり』/青森県弘前市
例年の人出:200万人(開花期には『弘前さくらまつり』が開催されています)
桜の本数:ソメイヨシノを中心に、シダレザクラなど52種・約2600本の桜が咲き乱れます
ライトアップ:日没~22:00(c期間中)
例年の見頃:ゴールデンウィーク頃
上野恩賜公園『うえの桜まつり』/東京都台東区
例年の人出:400万人
桜の本数:ソメイヨシノなど50種、800本
ライトアップ:17:30~20:00(『うえの桜まつり』期間中)
例年の見頃:3月下旬~4月上旬
高田城址公園『高田城城址公園観桜会』/新潟県上越市
例年の人出:90万人
桜の本数:ソメイヨシノを中心に4000本
ライトアップ:18:00~21:00(最盛期は22:00まで/『高田城百万人観桜会』期間中)
例年の見頃:4月上旬~4月中旬
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