受験生にも人気！　安倍文殊院『巳年干支花絵』が誕生！

宮津の切戸文殊、山形の亀岡文殊とともに、日本三大文殊のひとつに数えられる奈良県桜井市にある安倍文殊院。境内に合格を祈願してパンジーで干支をかたどった「ジャンボ干支花絵」が誕生、受験シーズンの終わる春まで花を咲かせます。2025年で30回目を迎える恒例の行事です。

乙巳（きのとみ）年は、安倍文殊院と関わりが深い年

安倍文殊院は、「知恵の文殊」として有名で、陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたともいわれ、文殊菩薩像は国宝。

幅25m、縦20mの大きさで植えられたパンジーで2025年の干支「巳」を表現、「巳年生まれの安倍晴明にあやかって」（安倍文殊院）ということに。
また、「巳んなが笑顔に」と願いも込めているのだとか。
魔除けの印の五芒星（ごぼうせい）と、文殊菩薩を本尊とする寺らしく、「合格」の文字も。
五芒星は、あらゆる魔除の呪符とし使われているもので、参拝者の災難を取り払ってくれるように加えられています。

乙巳（きのとみ）年は安倍文殊院が創建した645年（皇極天皇4年）と同じ暦で、安倍晴明公も巳年生まれ（921年）であることから、安倍文殊院と関わりが深い年。
大兄皇子（のちの天智天皇）と中臣鎌足らが蘇我入鹿を暗殺した政権転覆事件「乙巳の変」（いっしのへん）や、大化の改新が始まった年にもなっています。

4月頃までは鑑賞できる予定とのこと。

安倍文殊院

奈良県桜井市にある華厳宗の寺、安倍文殊院（あべもんじゅいん）。京都府宮津市の切戸文殊（智恩寺）、山形県高畠町の亀岡文殊（大聖寺）に並び「日本三文殊」のひとつ。大化改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂（あべのくらはしまろ）が氏寺として