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【GWは近場旅】新緑まぶしい廃線跡「アプトの道」を歩こう!

アプトの道

北陸新幹線の開通で、かつてアプト式鉄道だった信越本線の横川駅〜軽井沢駅は廃線に。その信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷(上り本線)、横川駅~熊ノ平駅(6.3km)を遊歩道に転用したのが「アプトの道」。GW頃はちょうど新緑がスタートする頃。首都圏からの日帰り、または1泊旅行におすすめです。

全コース歩くと往復5時間ですが、ショートカットも可能

アプトの道の起点
国の重要文化財・丸山変電所の遺構

JR利用の場合は、高崎駅(東京方面からなら高崎駅までは普通列車のグリーン車も利用できます)で信越本線に乗り換え。
終点の横川駅が、ウォーキングの起点となります。
駅前には駅弁「峠の釜めし」で有名な荻野屋の本店もあるので、ここで「峠の釜めし」を購入して、休憩ポイントで味わうのもいいでしょう。

「アプトの道」に転用される碓氷峠越え上り本線の最大勾配は、66.7‰(パーミル)。
つまりは1000m歩くと66.7m高度を稼ぐということなので、往路は熊ノ平駅に向けて緩やかな上り勾配が続くことに。

アプトの道に残るレンガ造りのトンネル、橋梁群、そして丸山変電所の遺構は、「旧碓氷峠鉄道施設」として国の重要文化財、そして「山岳・海峡を克服し全国鉄道網形成に貢献したトンネル建設等の歩みを物語る近代化産業遺産群」のひとつとして近代化産業遺産にも認定されています。
横川駅~熊ノ平駅の間の「アプトの道」には1号隧道〜10号隧道までトンネルだけでも10を数え、ファミリーやカップルにはトンネルだけでも十分楽しめるコースとなっているのです。

このコースがおすすめなのは、新緑の緑が眩しいだけでなく、途中にはレンガ造りのトンネルも連続し、初夏の強い日差しを避けることができ、クールダウンできるから。
時間的、行程的に無理がある場合には途中のレンガ造りの4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)の往復に留めることも可能です。

歩くのにあまり自信のない人は、碓氷峠鉄道文化むら(入園料700円)に入園し、片道だけ「アプトの道」途中の峠の湯までトロッコ列車(信越本線線・下り線の線路の一部を使用、乗車券700円)を利用する手もあります(トロッコ列車は、土休日のみ運転)。

車の場合は、トロッコ列車終点の「峠の湯」の駐車場または、碓氷湖の駐車場利用がおすすめです。
「峠の湯」は外来入浴施設ですが、1時間以内に限り、外来での食事利用も可能です。

アプトの道の全コースを歩けば所要は往復で5時間ほど。
もっともショートコースの碓氷湖(駐車場)〜4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)なら往復1時間ほどです。

もっとお手軽にという人は、4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)下の旧国道脇に車を入れ、碓氷第三橋梁を往復するプランなら、15分ほどです。

コース中は熊が出没することもあるので、熊除けの鈴を携行、あるいはグループで声を出しながら行動を。

トンネルが連続

「アプトの道」コースタイム

信越本線・横川駅〜(0.2km、徒歩2分)〜碓氷峠鉄道文化むら入口〜(0.5km、徒歩8分)〜碓氷関所跡〜(1.3km、徒歩20分)〜丸山変電所跡〜(1.0km、徒歩20分)〜峠の湯〜(2.1km、徒歩45分)〜4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)〜(1.2km、徒歩25分)〜熊ノ平駅

めがね橋と通称される4連アーチ橋(碓氷第三橋梁)
【GWは近場旅】新緑まぶしい廃線跡「アプトの道」を歩こう!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

アプトの道

JR信越本線横川駅前、碓氷峠鉄道文化むら横を起点に旧信越本線の熊ノ平駅(昭和41年からは熊ノ平信号場)までを歩く全長6.3kmの遊歩道。かつての信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を利用した遊歩道です。途中の碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」までは

アプトの道・第一隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつが、アプトの道・第一隧道。国道18号旧道に近い第一隧道は、全長187.06m。鉄

アプトの道・第二隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつ。第二隧道(2号トンネル)は全長112.76m。鉄道庁の建設で、軽井沢側入口、横

アプトの道・第三隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつがアプトの道・第三隧道(3号トンネル)。アプト式の急勾配を偲ばせる第三隧道をくぐ

アプトの道・第四隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつがアプトの道・第四隧道(4号トンネル)。第三隧道(3号トンネル)を抜けるとすぐに

アプトの道・第五隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつがアプトの道・第五隧道(5号トンネル)。第四隧道(4号トンネル)を抜けるとすぐに

アプトの道・第六隧道

めがね橋(碓氷第三橋梁)、旧丸山変電所などとともに碓氷峠鉄道施設として国の重要文化財に指定される明治26年開通のアプト式鉄道で使われたレンガ積みトンネルのひとつがアプトの道・第六隧道(6号トンネル)。めがね橋(碓氷第三橋梁)を挟んで横川側に

 

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