全国の都道府県のうち、65歳以上の高齢者が占める割合が3割以上が半数を占めています。今後、このまま高齢化が進めば、20年後の2045年には4割を超える都道府県が続出することになります。2021年の時点で、もっとも高齢化が進んだ都道府県は、高知県、2位は山口県、3位が徳島県となっています。
現在、2軒に1軒は高齢者が暮らす家
2021年現在、全世帯(5178万5000世帯)の49.4%にあたる2558万4000世帯が65歳以上の高齢者がいる世帯で、実は2軒に1軒が高齢者のいる家庭です。
また、1980年には世帯構造の中で三世代世帯の割合が一番多く、全体の半数を占めていましたが、2021年では夫婦のみの世帯及び単独世帯がそれぞれ3割を占め、核家族化も進んでいます。
世界の人口に対する高齢化率は2020年で9.3%、日本は2021年10月1日現在で28.9%と高い高齢化率となっています。
65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1754万人(男性839万人、女性915万人)で総人口に占める割合は14.0%、「75歳以上人口」は1867万人(男性733万人、女性1134万人)で、総人口に占める割合は14.9%で、65~74歳人口を上回っています。
このままいくと2045年には2人に1人が高齢者という状況になるのが秋田県。
青森県、岩手県、山形県、福島県なども同様に高齢者の割合が高く、東北は高齢者の多いエリアとなる見込みです。
もちろん、元気な高齢者が暮らすことで、地域活性に貢献するという面も大いにありますが、急ピッチで高齢化が進むことで、観光的にもこれまで以上に「高齢者がターゲット」、「高齢者がメイン」という時代に突入することが予測できます。
そのためにも、かつての湯治場のようなエコノミーで連泊できるような滞在施設づくりが求められているのかもしれません。
都道府県別高齢化ランキング TOP20
順位 | 都道府県名 | 2021年 | 2045年 (予想) | 高齢化率 進行度 | ||
総人口 (人) | 65歳以上人口 (人) | 高齢化率 (%) | 高齢化率 (%) | |||
1位 | 秋田県 | 94万5000 | 36万 | 38.1 | 50.1 | 12.0 |
2位 | 高知県 | 68万4000 | 24万5000 | 35.9 | 42.7 | 6.8 |
3位 | 山口県 | 132万8000 | 46万5000 | 35.0 | 39.7 | 4.7 |
4位 | 徳島県 | 71万2000 | 24万7000 | 34.7 | 41.5 | 6.8 |
5位 | 島根県 | 66万5000 | 22万9000 | 34.5 | 39.5 | 5.0 |
6位 | 山形県 | 105万5000 | 36万2000 | 34.3 | 43.0 | 8.7 |
6位 | 青森県 | 122万1000 | 41万9000 | 34.3 | 46.8 | 12.5 |
8位 | 岩手県 | 119万6000 | 40万9000 | 34.2 | 43.2 | 9.0 |
9位 | 和歌山県 | 91万4000 | 30万8000 | 33.8 | 39.8 | 6.0 |
10位 | 大分県 | 111万4000 | 37万6000 | 33.7 | 39.3 | 5.6 |
11位 | 愛媛県 | 132万1000 | 44万4000 | 33.6 | 41.5 | 7.9 |
11位 | 長崎県 | 129万7000 | 43万5000 | 33.6 | 40.6 | 7.0 |
13位 | 新潟県 | 217万7000 | 72万3000 | 33.2 | 40.9 | 7.7 |
14位 | 宮崎県 | 106万1000 | 35万1000 | 33.1 | 40.0 | 6.9 |
15位 | 鹿児島県 | 157万6000 | 52万1000 | 33.1 | 40.8 | 7.7 |
16位 | 富山県 | 102万5000 | 33万7000 | 32.8 | 40.3 | 7.5 |
17位 | 鳥取県 | 54万9000 | 18万0000 | 32.7 | 38.7 | 6.0 |
18位 | 北海道 | 518万3000 | 168万6000 | 32.5 | 42.8 | 10.3 |
19位 | 福島県 | 181万2000 | 58万5000 | 32.3 | 44.2 | 11.9 |
19位 | 長野県 | 203万3000 | 65万7000 | 32.3 | 41.7 | 9.4 |
21位 | 香川県 | 94万2000 | 30万3000 | 32.2 | 38.3 | 6.1 |
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