愛知県名古屋市千種区、昭和12年開園の歴史ある動物園が東山動植物園。東山動物園と通称され、日本で最初にコアラを公開した動物園として有名ですが植物園も併設し、尾張丘陵(東山丘陵)の自然を活かした動植物園で、東山スカイタワー(東山公園展望塔)はシンボルタワーになっています。
動物園は日本屈指の充実した内容を誇る
上野動物園に次ぐ入場者数を誇る動物園。
59.58ha(動物園32.21ha、植物園27.37ha)という広大な園内は動物園本園エリア、動物園北園・遊園地エリア、こども動物園・バラ園エリア、植物園エリアに分かれています。
動物園と植物園は、スカイビュートレインが結んでいます(2kmを20分かけてゆっくりと走行)。
遊園地には大観覧車、コアラ列車、ティーカップ、スロープシューター、メリーゴーランドなどの遊具が揃っています。
国内でも有数規模の動物園では約550種を飼育。
国内で初めて繁殖に成功した動物も、昭和15年のオグロヌーの繁殖に始まり、ベンガルヤマネコ、ビクーナ、ラーテル、マヌルネコなど多数。
昭和59年10月25日、コアラ2匹が来日し、「コロコロ」と「モクモク」と命名され、日本で最初のコアラの飼育に取り組んだ動物園としても有名です。
動物園は、コアラ舎、アジアゾーン、オセアニアゾーン、ライオン舎、トラ舎、キリン舎、食肉小獣舎(ユキヒョウ、ジャガーほか)などの本園、テナガザル舎、サル舎、アフリカの森、類人猿舎(スマトラオランウータンほか)、コンドル舎、猛禽舎、アメリカ大陸コーナー(シンリンオオカミ、アメリカバイソンほか)、大型草食獣舎(クロサイ、カバ、世界三大珍獣のコビトカバほか)などの飼育される北園、そして自然動物館に分けられています。
コアラ舎のシンボルマークの作画を鳥山明が、アフリカゾウ舎の壁画の作画を江川達也が担当するなど、名古屋出身の漫画家とのコラボも。
ニシローランドゴリラのシャバーニは、「イケメンゴリラ」として有名。
動物園には名古屋めしも味わえるフードコート「ZOOASIS」(ゾアシス)、植物園にはおしゃれなガーデンレストラン「ガーデンテラス東山」(ランチ、ディナーともに要予約)も営業。
東山スカイタワー(東山公園展望塔)の最上階にはには「スカイレストランNAGOYA東山」があり、昼はカジュアルバイキング、夜はフルコース料理を用意。
明治23年開園「浪越教育動物園」が前身
東山動物園の前身は、明治23年、動物商・今泉七五郎が、自ら蒐集した動植物1000余種を中区前津町で一般公開した「浪越教育動物園」。
今泉は動物を名古屋市に譲渡し、大正7年に「名古屋市立鶴舞公園付属動物園」として開園。
その鶴舞公園の動物園が昭和12年に東山に移転したのが東山動植物園の始まり。
名古屋市東山植物園温室前館は、東山植物園の開園に合わせて建設された温室。
当時、「東洋一の水晶宮」と称された建物は国の重要文化財になっています。
東山動植物園 | |
名称 | 東山動植物園/ひがしやまどうしょくぶつえん |
所在地 | 愛知県名古屋市千種区東山元町3-70 |
関連HP | 東山動植物園公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東山公園駅から徒歩3分 |
ドライブで | 名古屋都市高速四谷ランプから約2km |
駐車場 | 1600台/有料 |
問い合わせ | 東山動植物園 TEL:052-782-2111/FAX:052-782-2140 |
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