愛知県名古屋市中区、名古屋を代表する繁華街・栄の南北1.8kmを貫く100m道路が、久屋大通(ひさやおおどおり)。片側4車線の車道を隔てる幅70mの中央分離帯が、久屋大通公園。戦後の復興計画で昭和30年頃に完成した公園で、「日本の歴史公園100選」に選定されています。
パリ・シャンゼリゼ通りと友好提携関係に
昭和20年12月6日に「大中京再建の構想」として幅100m以上の公園道路2本が新聞発表されていますが、そのうちの1本が久屋大通。
土木工学者・田淵寿郎(たぶちじゅろう)の生み出した名古屋市の復興計画で、昭和29年6月19日に日本初の集約電波鉄塔として、名古屋テレビ塔(設計・内藤多仲)が開業、昭和30年頃に久屋大通、久屋大通公園が完成しています。
防火帯を意識して誕生した中央分離帯が公園となったのは、昭和32年にテレビ塔の南に沈床花壇と芝生広場が生まれたことがきっかけです。
昭和43年に久屋広場が完成、昭和44年には久屋大通公園のシンボルの噴水「希望の泉」が誕生(名古屋放送の寄付、裸婦ブロンズ像は館野弘青の作)、昭和45年に都市公園として久屋大通公園が設置され、その後、「希望の広場」、「愛の広場」、「光の広場」、「エンゼル広場」(森永製菓がスポンサーとなっていた「エンゼル球場」の跡地)などが整備されています。
錦通と交差する錦通久屋交差点横にはオアシス21が、久屋大通の南端には「久屋大通庭園フラリエ」が整備されています。
テレビ塔周辺の北エリア・テレビ塔エリアには、公園と店舗が一体になった「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」が令和2年にオープン、リニア中央新幹線の開業にあわせ、栄周辺のリニューアルが進行中です。
パリ・シャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)と友好提携関係にあり、セントラルパーク内もちの木広場に「名古屋・シャンゼリゼ友好提携記念碑」を設置。
名古屋市内で日本の歴史公園100選に選定されるのは、久屋大通公園のほか、鶴舞公園(つるまこうえん)、名城公園、徳川園の合計4ヶ所です。
久屋大通公園 | |
名称 | 久屋大通公園/ひさやおおどおりこうえん |
所在地 | 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目ほか |
関連HP | 名古屋市公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄栄駅、久屋大通駅、矢場町駅、名鉄栄町駅など |
問い合わせ | 名古屋市緑政土木局中土木事務所 TEL:052-261-6641/FAX:052-252-0742 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag