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江戸時代の大名の過半数を輩出した愛知県 「国の史跡・特別史跡」の名城は7城

江戸時代の藩は時代によって異なりますが、280藩前後。その藩主の出身国(出自)は、家康出身の三河国と織田信長、豊臣秀吉を生んだ尾張国で過半数を占めています。つまりは現在の愛知県出身者ということですが、国の特別史跡、国の史跡に指定される名城は意外に少なく、6城にとどまっています。

大高城とその付け足しの砦にも注目を

大高城

国の特別史跡に指定されるのは、名古屋城。
現在の名古屋城跡は、徳川家康の時代、尾張藩を立藩する際に、清州城の城下町を移転させるという「清洲越し」という大胆な城下移転計画の際に誕生した近世的な城郭。
幕府の威信をかけた天下普請で築いた城で、日本三名城にも選定されています。

その前身の那古野城は、織田信長ゆかりの城で、近世の名古屋城の二の丸あたりに位置しています。

名古屋城と国宝天守が現存する犬山城、長篠の合戦の舞台ともなった長篠城が日本100名城です。

ただし徳川家康誕生の岡崎城は、国の史跡ではなく、岡崎市の史跡となっています。

名城の選定を受けていませんが、大高城は、織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦い(おけはざまのたたかい)で、今川方の人質だった松平元康(徳川家康)が兵糧を運び込んだ城。
主君である今川義元が討たれたことで、岡崎城に戻り、再起を図っています。

鷲津砦(わしづとりで)も織田信長が築いた砦で、桶狭間の合戦では前哨戦がここで展開しています。
丸根砦とともに大高城の附(つけたり)として国の史跡に指定されています。

大高城が今川方の手に落ちたため、信長は鷲津砦と丸根砦を築き、最前線として大高城と対峙したわけで、城跡には戦国時代の歴史が秘められています。
この丸根砦の攻略に功を成したのが、今川方の松平元康(徳川家康)ですが、後に織田と徳川の連合が設立して砦としての機能は失われています。

愛知県にある「国の史跡・特別史跡」の名城 7城

史跡名城名所在地時代旧国名名城選定
特別史跡名古屋城名古屋市近世尾張国日本100名城
日本三大名城
国の史跡大高城中世
鷲津砦中世
丸根砦中世
犬山城犬山市近世日本100名城
国宝12天守
小牧山城小牧市中世続日本100名城
長篠城新城市中世三河国日本100名城
番外
市の史跡
岡崎城岡崎市中世
近世
日本100名城
吉田城豊橋市中世
近世
続日本100名城
古宮城新城市中世続日本100名城
江戸時代の大名の過半数を輩出した愛知県 「国の史跡・特別史跡」の名城は7城
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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