毎年12月31日に行なわれる男鹿(おが)地方の伝統行事「なまはげ」。なまはげ館は、そのなまはげを男鹿地方の風土とともに解説、紹介する資料館です。男鹿市内各地で行なわれる、約60地区のなまはげの面や衣装などを見学できるほか、なまはげの衣装を身につけての記念撮影も可能。
ミステリアスななまはげを紹介するミュージアム
恐ろしい鬼の面などを付け、荒々しい姿で各家々を廻り、町中を練り歩くこの地方独特の風習ですが、実はこのなまはげ、厄除け、吉事をもたらす真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
なまはげの語源は冬にコタツなどにあたり続けてできる「火斑(ナモミ)を剥ぐ」という言葉が訛ったもの。
つまりは、火斑を剥ぎ取って怠け者を戒めるのがなまはげなのです。
なまはげ館では、なまはげを生み、育み、伝承してきた男鹿特有の風土を紹介するとともに、男鹿市内各地で実際に使われていた110体、40枚(計150枚)の多種多様ななまはげの面が展示されています。
なまはげ伝承ホールでは、男鹿の大晦日のなまはげ習俗を紹介する映画『なまはげの一夜』を30分ごとに上映。
このほか、なまはげ彫師・石川千秋による面作りの実演も行なわれ(注文販売も可能)、地域による違いなどを間近で感じられます。
「なまはげ変身コーナー」では、なまはげの衣装を身につけての記念撮影も可能。
なまはげ館に隣接して「男鹿真山伝承館」があり、「なまはげ習俗学習講座」を開催。
実際のなまはげと家人との問答を現代風に再現しています。
また、なまはげ館、男鹿真山伝承館の奥にある真山神社(しんざんじんじゃ)は、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈までは赤神山光飯寺という寺で、今に伝わる特異神事の『柴灯祭』(せどまつり)の神の使者「神鬼」の化身が、なまはげです。
なまはげは、「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録。
なまはげ館 | |
名称 | なまはげ館/なまはげかん |
所在地 | 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢 |
関連HP | なまはげ館公式ホームページ |
電車・バスで | JR羽立駅から秋田中央交通バス安全寺行きで40分、真山下車、徒歩15分。または、JR羽立駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約35.5km |
駐車場 | 270台/無料 |
問い合わせ | なまはげ館 TEL:0185-22-5050 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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