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発荷峠展望台

十和田湖の南岸、国道103号と小坂町からの樹海ライン(秋田県道2号大館十和田湖線)が合流するのが十和田カルデラの外輪山山頂にある標高631mの発荷峠(はっかとうげ)。発荷(はっか)とは「バッカケ」、つまりは崖坂の意で、かつては峠越えの難所だった場所なのです。

十和田湖を一望する秋田県小坂町側の展望台

小坂町に町制が敷かれた大正3年、十和田道路が竣工し、発荷峠まで馬車が走るようになりました。
この年、十和田湖に、初めて汽動遊覧船「南祖丸」が就航しています。

幕末の探検家・松浦武四郎の『鹿角日誌』にも「ハツカノ坂」と記される歴史ある峠越えの道です。
八戸からの塩街道として機能していました。

しかし明治時代までの発荷峠越えの道は、「峠の屋根沿いに行く径で、いっそう急な、一歩あやまれば、渓谷にころげこむ、なんの因果でこんな径を歩かなければならないのかと、おもわず旅人をして嘆じさせたという径である」(『秘録和井内貞行』)。

現在は、展望施設が設置され、十和田湖全体を見渡すビューポイントで、正面には十和田湖と十和田外輪山、その背後には南八甲田の櫛ヶ峰を眺望。
奥行きのあるパノラマが特徴となっています。

峠の東1.5kmに甲岳台、西0.5kmに柴明亭があり、ともに十和田湖全景を眺望できる展望スポット。

十和田湖空撮 Photo Map

泊まって納得!十和田湖周辺取材班おすすめの宿は!?

十和田湖の良さは、カルデラ湖で、国立公園らしい優雅な雰囲気が残されていること。
つまりは芝生の園地が広がったり、のんびるするのに最適な地ということ。
下世話な観光地によくある猥雑(わいざつ)な看板も、客引き見当たりません。
そんな十和田湖でのんびりできるのは、やはりハードばかりでなく、宿のソフト面の充実にも目をむけたいところ。
取材班のイチオシは、「十和田プリンスホテル」と「十和田ホテル」。
ともに連泊、滞在にも最適です。

十和田プリンスホテル

全国でリゾートホテルを展開するプリンスホテル。
十和田湖の休屋から少し離れた湖畔の一等地に十和田プリンスホテルは建っています。
キャッチフレーズは「湖畔のオーベルジュ」。
季節とプランを上手に選べば2食付きで1万2000円以下も!
温泉露天風呂もあるので連泊や滞在もおすすめです。

十和田ホテル

昭和15年の東京オリンピック(幻のオリンピックです)を前に、日本を訪れる外国人観光客のための宿として、政府の要請で建てられたのが十和田ホテル。
秋田・青森・岩手の三県から宮大工80名を集めて技術を競わせ、秋田杉の巨木をふんだんに使った3階建ての建物には圧倒されます。
別館の洋室利用なら、和室よりもエコノミーに泊まることが可能。
夕食は和洋折衷料理。
温泉ではありませんが、展望露天風呂も自慢のひとつ。
ちなみに、国の登録有形文化財、近代化産業遺産に認定!

発荷峠展望台
名称 発荷峠展望台/はっかとうげてんぼうだい
所在地 秋田県鹿角郡小坂町発荷
関連HP 小坂町公式ホームページ
電車・バスで JR十和田南駅からJRバス十和田湖行き「とわだこ号」で47分、発荷峠下車、すぐ
ドライブで 東北自動車道小坂ICから約19km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 小坂町観光産業課 TEL:0186-29-3908
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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