秋田県仙北市、乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)のひとつで、先達川畔に建つ一軒宿の温泉が妙乃湯(たえのゆ)。宿は和風モダンといった趣の建物で、宿から少し離れたブナ林に湧く源泉は、泉質がマグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉の「金の湯」と、単純泉「銀の湯」があり、2つの泉質を楽しむことができます。
滞在にも最適の「快適な秘湯」
創業者の後藤定二さん・ウメノさん夫婦は、戦時下の昭和19年に、樺太(サハリン)から故郷・秋田に引き揚げ、杜氏や山小屋への荷揚げで生計を立てていましたが、そんなある日、温泉が湧いているのを発見し、簡素な湯小屋を建てたのが始まり。
昭和27年開業し、その後、山奥のため、経営は厳しいものがあったのだとか。
平成3年に創業者から経営を引き継ぎ、モダンにリニューアルされたのが現在の妙乃湯です。
温泉は、金の湯を引いた男女別の内湯、露天風呂、貸切風呂のほか、先達川が眺められる銀の湯を引いた混浴露天風呂「妙見の湯」(みょうけんのゆ)があります。
「妙見の湯」には女性専用タイムも用意。
適応症は金の湯(マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉)が、慢性皮膚病、動脈硬化、切り傷、火傷、銀の湯(単純泉)はよく温まり、湯冷めしにくい特徴があります。
日帰り入浴も可能。
Wi-Fi完備、客室にテレビ、コットン、シャワーキャップ、髭剃り、バスタオルなども備わるアメニティー、各客室でドライヤー使用可能、携帯電話の電波の届く環境、クレジット利用OKと、乳頭温泉郷のなかでも「快適さ」が光る宿。
桜館(渓流側)、椿館はトイレ洗面所付、紅葉館(一部渓流側)はトイレ洗面所なしです。
食事会場の民芸家具を配した「ダイニング都忘れ」、渓流に臨む「草庵」と、こちらもお洒落。
「山の鄙びた温泉宿」、「テレビ、携帯電話のない空間」などを望む人には不向きですが、「快適な秘湯生活」にはピッタリの宿で、おすすめです。
「価格もお手頃でとてもコストパフォーマンスの良い宿」というのが多くの常連の評価で、快適さから滞在にも向いています。
夕食も自慢のきのこ汁(振る舞い料理)など、旬の食材を活かし、手間をかけた料理が並びます。
また、昼食(ランチタイムの営業)に、稲庭うどんセット、きのこ汁御膳の用意もあるので、ランチと日帰り入浴をセットにすることも可能です。
妙乃湯 | |
名称 | 妙乃湯/たえのゆ |
所在地 | 秋田県仙北市田沢湖生保内駒ケ岳2-1 |
関連HP | 妙乃湯公式ホームページ |
電車・バスで | JR田沢湖線田沢湖駅から乳頭温泉行きバスで44分、妙の湯温泉前下車すぐ |
ドライブで | 東北自動車道盛岡ICから約58km |
駐車場 | 17台/無料 |
問い合わせ | 妙乃湯 TEL:0187-46-2740/FAX:0187-46-2207 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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