秋田県横手市にある「十文字中華そば」(十文字ラーメン)の老舗が丸竹食堂。元祖となるマルタマ(昭和10年創業)で従業員として働いていた小野寺タケさんが独立して昭和28年に開業した店で、煮干しと鰯の焼き干しで出汁をとる、「十文字中華そば」の伝統を今に伝える人気店となっています。
自家製の細縮れ麺が美味いと評判!
戦前の横手周辺は、「県南の上海」といわれるほど多くの中国人が暮らしていました。
そんな環境から生まれたのが「十文字中華そば」。
川越倉治・タマ夫妻が創業した「マルタマ」が煮干しと鰯の焼き干しという和風出汁のスープだったことから、丸竹食堂もスープはやさしい味。
「12歳でマルタマで働き始め、22歳で丸竹食堂を開店」とのことですが、開店当初はそばを出す食堂だったのだとか。
具が、チャーシュー、メンマ、そしてなると巻の代わりの麩(昭和10年頃に全国に中華そばが広まり、なると巻が高騰したという歴史が背景に)というのも、「十文字中華そば」の定番。
タレは白醤油を使用した醤油味で、澄んだスープが特徴(薄味が好みの人には、少し塩辛いかも)。
開店前にはちょっとした行列が店頭にできる丸竹食堂ですが、人気の秘密は、「スープは十文字中華そばらしい味ですが、とにかく麺がすごくおいしい」(常連の声)から。
麺は自家製の細縮れ。
メニューは、中華そばのほか、コーン中華、もやし中華、ワカメ中華、月見中華、こんぶ中華、メンマ中華、チャーシューメン、そして冷がけ中華(実は、冷がけ中華が美味しいという常連も多数)。
大盛り、ダブルも用意されています。
「しかも、値段がすごく良心的!」と常連が何度も強調するように、申し訳ないほどのコスパです。
ラーメン好きは、丸竹食堂とマルタマをハシゴするそうですが、ともに行列必至の店なので、時間には余裕が必要。
丸竹食堂 | |
名称 | 丸竹食堂/まるたけしょくどう |
所在地 | 秋田県横手市十文字町本町7-1 |
電車・バスで | JR十文字駅から徒歩5分 |
ドライブで | 湯沢横手道路十文字ICから約2km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 丸竹食堂 TEL:0182-42-1056 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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