八甲田連峰の一座である田茂萢岳(たもやちだけ・1326m)にかかるのが八甲田ロープウェー。青森市と奥入瀬、十和田湖を結ぶ十和田ゴールドライン沿いにあるので、八甲田ロープウェーを使えば手軽に八甲田山の雄大な自然に親しむことができます。101人乗りのゴンドラが八甲田山麓駅と八甲田山頂公園駅(標高差650m)を9分で直結。
ロープウェイで田茂萢岳山頂へ!
八甲田ロープウェーのゴンドラからは美しい樹海や陸奥湾(むつわん)、下北、津軽の両半島まで眺望。
また眼下には毛無岱(けなしたい)の湿原を。
とくに紅葉の見事さは有名です。
紅葉は早くも9月下旬には山頂公園駅付近で始まり、10月いっぱいが見頃。
例年10月中旬には初雪も降るので、秋には防寒にご留意を。
別名「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷鑑賞は1月〜2月。
蔵王、森吉山とともに「日本三大樹氷」ともいわれていますが、その規模、雄大さでは八甲田山が日本随一という評価も。
八甲田山頂公園駅からはヒョウタン型の遊歩道「八甲田ゴードライン」(30分コース・60分コース)ものびています。
晴れた夏場、紅葉シーズンなら、毛無パラダイスライン(約2時間30分)と呼ばれる登山道を使って、上毛無岱から下毛無岱へ、そして酸ヶ湯(すかゆ)と下るのもおすすめです。
山頂駅には、「山頂カフェ&レストラン ひなざくら」を併設。
北八甲田の赤倉岳、井戸岳、大岳を眺めながら、名物の「山頂カレー」を味わうことができます。
パンケーキとドリップコーヒーで一息つくことも可能。
泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?
八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。
八甲田ホテル
リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。
蔦温泉旅館
蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。
酸ケ湯温泉旅館
酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。
八甲田ロープウェー | |
名称 | 八甲田ロープウェー/はっこうだろーぷうぇー |
所在地 | 青森県青森市荒川寒水沢1-12 |
公式HP | 八甲田ロープウェー公式ホームページ |
電車・バスで | JR青森駅からJRバス十和田湖行き「みずうみ号」で59分、ロープウェイ駅前下車、すぐ |
ドライブで | 東北自動車道青森ICから約27km |
駐車場 | 250台/無料 |
問い合わせ | 八甲田ロープウェー TEL:017-738-0343/FAX:017-738-5061 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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