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田代平湿原

八甲田山の北側に広がる田代平湿原(たしろたいしつげん)。八甲田山という名前は、甲(かぶと)のような八つの峰の間に「田」と呼ばれる湿原が、点在することに由来しますが、その最大規模の田(湿原)が田代平湿原。200万年前の火山活動で誕生したカルデラ湖が長い年月を経て湿原化したもので八甲田山周辺では最大の湿原です。

八甲田山中で最大の湿原を木道で探勝

遊歩道は北側ルートと南側ルートで湿原を一周できるようになっており、円周ルートの中心に中央ルートが設けられています(木道全長1600m/中央ルート560m、北側ルート558m、南側ルート432m)。
遊歩道は一周約1時間。
田代平湿原に入る手前の歩道沿いにあるのが、龍神沼で、ここも絶景スポットです。

ヌマガヤ、ヤチヤナギなどが茂っていますが、木道の上からワタスゲ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、ヒメシャクナゲ、ツルコケモモなどを観察できます。
6月下旬はワタスゲの穂で湿原が白く彩られます。
とくに6月下旬〜7月上旬にかけて、二ッコウキスゲの開花期は素晴らしいの一言で、散策のベストシーズン。
8月にはウメバチソウ、サワギキョウが見頃となります。

ウメバチソウ
ワタスゲ
ニッコウキスゲ
八甲田カルデラ(田代平カルデラ)
スペイン語で釜をあらわすカルデラ。火山の噴火による山体崩壊で誕生した巨大な凹地です。
外輪山は、田代山、毛無森、焼岳、西岳。
北八甲田火山群が中央火口丘です。
カルデラ湖が存在したのは、およそ10万年前まで。駒込川ができて湖水が流出し、湖はしだいに干上がって、田代平湿原が誕生したのです。
カルデラ誕生後(110万前〜90万年前)に生まれた七時雨山(ななしぐれやま/岩手県八幡平市)は、溶岩ドーム。

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

田代平湿原
名称 田代平湿原/たしろたいしつげん
所在地 青森県青森市駒込深沢
関連HP 青森市公式ホームページ
電車・バスで JR青森駅からタクシーで1時間10分
ドライブで 東北自動車道青森ICから約28km
駐車場 八甲田温泉駐車場(100台/無料)を利用
問い合わせ 青森市観光交流情報センター TEL:017-723-4670
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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