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十三湖

十三湖

岩木川の河口、青森県五所川原市、つがる市、北津軽郡中泊町にまたがる湖が十三湖。海水と淡水が入り混じった周囲30km、最大深度1.5mの汽水湖。もともとは、十三潟(じゅうさんがた)とも呼ばれる海跡湖で、ヤマトシジミの産地として名高く、湖畔にはしじみ料理の食堂が並ぶほか、初夏から夏にかけては「しじみ拾い」で大いに賑わいます。

特産のしじみを拾い、しじみを味わう

観光の拠点は、十三湖に浮かぶ中の島ブリッジパーク。
青森県道12号(鰺ケ沢蟹田線)から「中の島遊歩道橋」で渡った小島に市浦地域活性化センター(総合的な受付)、市浦歴史民俗資料館(市浦地域活性化センター内)、十三湖中の島ブリッジパークキャンプ場・ケビンハウス、しじみ拾い場(毎年4月下旬〜10月上旬開設)、アスレチック場などがあります。
ヤマトシジミは、毎年4月下旬〜10月上旬のみ、素手という条件で採集が可能(入漁料が必要)。
島内からは奈良時代の遺跡(中島遺跡)が発見されています。

オオハクチョウ、コハクチョウの渡来地として知られ、「十三湖のハクチョウ」として青森県の天然記念物に指定されています。

しじみラーメンは、十三湖のほとりで民宿と食堂を営む「和歌山」(五所川原市十三羽黒崎133-22)が発祥。

中世に北方交易の拠点となった十三湊

日本海と十三湖は細長い砂州によって隔てられていますが、中世(12世紀~15世紀頃)には「三津七湊」(さんしんしちそう)の七湊のひとつに数えられた北国第一の港湾都市・十三湊(とさみなと)があった場所で、海外(朝鮮半島、中国)や蝦夷地のアイヌ民族との交易もあったことがわかっています。

鎌倉時代後期には、豪族・安東氏の拠点となり、アイヌ民族との北方交易で栄え、倭人の蝦夷地進出の拠点としても機能しました(室町時代中期、安東氏が南部氏に敗れて、蝦夷地へと入植)。
江戸時代には岩木川を使った米の積み出し港としても栄えました。

国の史跡となっている十三湊遺跡(とさみなといせき/青森県五所川原市十三湊古中道61)は、十三湖の西岸(前潟と十三湖に挟まれた砂州先端)にありますが、十三湊が砂の堆積による砂嘴(さし) の発達で湖となり、役割を終えたから。

名称 十三湖/じゅうさんこ
所在地 青森県五所川原市十三
関連HP 五所川原市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR五所川原駅から弘南バス小泊行きで1時間12分、中の島公園入口下車、徒歩5分で中の島ブリッジパーク
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約40km
駐車場 中の島ブリッジパーク駐車場(100台/無料)
問い合わせ 五所川原市観光協会 TEL:0173-38-1515/FAX:0173-26-6626
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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