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北金ヶ沢のイチョウ

青森県深浦町の北金ヶ沢駅近くにある樹齢1000年以上というイチョウの巨木。幹周りは22.0mで、実はこの大イチョウ、日本一のイチョウの巨木であるだけでなく、日本の巨樹第3位にランクイン。日本の巨樹はクスノキが多いのにもかかわらず、見事にイチョウでベストスリーの一角に食い込んでいるのです。

新緑から紅葉まで見事に茂るイチョウの巨木

幹から垂れ下がっている乳房に似た形をしている気根に触れると、母乳の出がよくなると言い伝えられていることから、「垂乳根の公孫樹」とも呼ばれています。
乳飲み子を抱える女性が、秋田や海を越えて北海道からも願掛けに訪れ、気根にお神酒とお米を供えて祈る風習が昭和50年代まで続いていました。

海岸から200mほど内陸に位置し、段丘崖の下に茂っています。
日本のイチョウは、原生種ではなく、室町時代に大陸から渡来したというのが定説ですが、樹齢1000年を逆算すると、平安時代末から鎌倉時代になり、この「室町時代渡来説」に矛盾することに。

鎌倉時代以降に十三湊(青森県五所川原市)を拠点に栄えた安東氏や、北前船とのかかわりも推測できる、まさに中世以来の津軽の歴史の生き証人となっています。
十三湊は大陸との交易もあったので、室町以前に、イチョウが根付いたのかもしれません。

紅葉ライトアップ『ビッグイエロー』も人気
紅葉は、11月上旬に色づき始め、中旬ころに見頃に。
11月中旬〜下旬が見頃ですが、年によっては降雪のあることも。
12月上旬にはオレンジ色の変化します。
例年11月中旬〜下旬には大イチョウ・ライトアップ『ビッグイエロー』も実施されています。
天候やイチョウの葉の状況により『ビッグイエロー』実施期間に変更があるので、ホームページなどで確認を。
北金ヶ沢のイチョウ
名称 北金ヶ沢のイチョウ/きたかねがさわのいちょう
所在地 青森県西津軽郡深浦町北金ヶ沢塩見形
関連HP 深浦町公式ホームページ
電車・バスで JR北金ヶ沢駅から徒歩10分
ドライブで 秋田自動車道能代東ICから約91km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 深浦町観光課 TEL:0173-74-4412
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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