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山津照神社『武家奴振り』|米原市

山津照神社『武家奴振り』

毎年5月5日10:30〜、滋賀県米原市の山津照神社(やまつてるじんじゃ)で『武家奴振り』が行なわれます。山津照神社境内の青木神社の祈祷札(天平泰平、武運長久、宮中安全)を京都御所へ献納していた当時の道中奴で、江戸時代から明治4年頃まで行なわれていたもの。戦後、復活し、現在は毎年春の祭礼に奉納されています。

「おうみ三奴振り」に数えられる歴史ある奴振り

昭和48年2月に旧近江町30周年の「草の根文化活動」が推進。
有志による募金活動などが実って「能登瀬奴保存会」が結成され、山津照神社『武家奴振り』の復活保存につながりました。
現在は70名余りの会員で、毎年、山津照神社の春の祭礼に『武家奴振り』を奉納しています。

春の祭礼には『武家奴振り』の奉納が行なわれ、秋の祭礼で奉納角力が披露されています。
10:30頃に行列が一の鳥居を出発。

山津照神社『武家奴振り』、坂田神明宮『蹴り奴振り』(4月29日)、福田寺『公家奴振り』(春5月4日・秋11月15日に近い日曜)が「おうみ三奴振り」。

山津照神社は、老樹に囲まれた神社で、奈良時代の豪族・息長(おきなが)氏が国常立尊(くにのとこたちのみこと)を祖神として祀り創建したと伝えられる古社。
鎌倉時代中期に後鳥羽天皇が宝剣を奉納したと伝えられます。

境内には参道の拡張工事で発見された前方後円墳の山津照神社古墳があり、息長氏一族で神功皇后(じんぐうこうごう)の父、息長宿禰王(おきながすくねおう)の墳墓といわれています。
横穴式石室から鏡・埴輪・金銅製具・馬具・刀など多数の副葬品が発掘

これらの出土品は宝物庫に納められ滋賀県の重要文化財に指定。

山津照神社『武家奴振り』|米原市
開催日時毎年5月5日10:30〜
所在地滋賀県米原市能登瀬390
場所山津照神社
関連HP米原市公式ホームページ
電車・バスでJR醒ヶ井駅から徒歩40分
ドライブで北陸自動車道米原ICから約1.6km
駐車場5台/無料
問い合わせ米原観光協会 TEL:0749-58-2227/FAX:0749-58-1197
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

山津照神社

滋賀県米原市にある平安時代編纂の『延喜式神名帳』記載の古社が山津照神社(やまつてるじんじゃ)。創建年代は定かでありませんが奈良時代には創建されていたと推測できます。祭神は、天地開闢の際に出現した国之常立神(くにのとこたちのかみ)。境内には山

福田寺『公家奴振り』|米原市

毎年5月4日13:00〜、滋賀県米原市の福田寺(ふくでんじ)で『公家奴振り』が行なわれます。一般に長沢御坊の名で親しまれている福田寺は、本願寺の連枝寺でもあり、京都とのつながりが深い名刹。『公家奴振り』はここだけのもので、紺の法被に脚袢、わ

坂田神明宮『蹴り奴振り』

毎年4月29日13:00〜16:00、滋賀県米原市の坂田神明宮で『蹴り奴振り』が行なわれます。坂田神明宮の春の例祭で、享保18年(1733年)、彦根藩主・井伊直惟(いいなおのぶ)が坂田神明宮を修造し、参詣したときの大名行列を模倣したもの。山

 

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