古墳の横穴式石室は「黄泉(よみ)の国」を表している
古墳時代後半に盛んに造られるようになった横穴式石室(よこあなしきせきしつ)。有名な石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村)は、巨大な花崗岩を積み上げた両袖式の石室が露頭したもの。この石室、中国の漢代に生まれ、朝鮮半島北部で発達…
古墳時代後半に盛んに造られるようになった横穴式石室(よこあなしきせきしつ)。有名な石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村)は、巨大な花崗岩を積み上げた両袖式の石室が露頭したもの。この石室、中国の漢代に生まれ、朝鮮半島北部で発達…
古墳時代に畿内に誕生したヤマト王権(古代日本の豪族連合政権)は、まずは瀬戸内の舟運を掌握する豪族を翼下に収め、王権の完成する4世紀以降、しだいに東国へと勢力を伸ばします。古墳時代の東国の中心は現在の群馬県。その権力の象徴…
群馬県桐生市、赤城山の山上、鳥居峠にあるのが、旧赤城山鋼索鉄道赤城山頂駅駅舎・プラットホーム。東武鉄道の赤城山における観光開発の一環として昭和32年7月21日に開業、昭和43年6月1日に廃止となったケーブルカーの山頂駅の…
江戸に幕府を開いた徳川家康は、利根川東遷事業、江戸の上水道整備など数多くの土木プロジェクトも行なっていますが、西日本などの主要な拠点におもに外様の諸大名に命じて、新たな城を構築しました。この大事業が天下普請(てんかぶしん…
熊本県上益城郡山都町にある国宝・通潤橋(つうじゅんきょう)。幕末の嘉永7年(1854年)に建造された日本最大級の石造りアーチ水路橋で、今も現役。毎年、通水管に詰まった堆積物を取り除くための放水が、農作業の終わった7月中旬…
山形県最上郡舟形町、JR舟形駅の西、国道13号(尾花沢新庄道路)沿いにあるのが、西ノ前遺跡公園「女神の郷」。「女神の郷」と称するのは、ここが国内最大(高さ45cm)の八頭身美人土偶で、国宝「縄文の女神」出土地だから。最上…
長野県上田市別所温泉、「信州の鎌倉」と称される塩田平・別所温泉にある古刹、安楽寺。中国から伝わった「禅宗様」で造られた、現存する日本唯一の木造八角三重塔で国宝に指定されるのが、安楽寺八角三重塔です。かつては四重塔とされま…
道府県の旧庁舎としては三重県、北海道、山形県の旧庁舎に次いで全国で5番目の国の重要文化財に指定される京都府庁旧本館ですが、京都府は、「現在も執務室として使用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古…
奈良県北葛城郡王寺町、JR・近鉄王寺駅の東、JR和歌山線と大和路線の分岐点で、近鉄田原本線も脇を通る場所にあるのが、舟戸児童公園。明治23年に鉄道が開通し、「鉄道のまち」といわれる王子町らしく、公園にはD51 895が静…
北は岩手県から南は鹿児島県まで全国に16万基ある古墳。日本最大の古墳で、世界最大級の墳墓である大仙陵古墳(仁徳天皇陵)など、権力の象徴である大規模な古墳は前方後円墳ですが、そもそも前方後円墳は、どちらが前なのでしょうか!…
多賀城と聞いてピンと来る人は少ないかもしれません。国の特別史跡にもなっている宮城県多賀城市にあった古代の城。奈良時代の神亀元年(724年)、遠く離れた奈良の朝廷が、北東北の蝦夷(えみし)を支配するために築いた城柵で、20…
滋賀県米原市梅ヶ原、滋賀県内唯一の新幹線停車駅である米原駅近くの鉄道総合技術研究所風洞技術センターに併設されるのが、新幹線高速試験車両保存場。特別公開日以外は、フェンスの外側からの見学となりますが、日本最高速度443㎞/…
1万年以上前の縄文時代に制作が始まり、2000年前、稲作文化と弥生時代の到来とともに姿を消した土偶。現在まで、国内から2万点近い土偶が出土しています。サイズも2cmほどの手乗りタイプから45cmほどのものまで、バラエティ…
東京都国分寺市光町1丁目、教育委員会事務局、スポーツセンターなどが入居する「ひかりプラザ」の屋外に置かれた新幹線試験車両951形車両が、新幹線資料館。平成3年12月7日に鉄道総合技術研究所から国分寺市に無償譲渡された1両…
縄文時代早期に出現し、弥生時代の到来とともに姿を消した土偶。文化庁によれば、国内の縄文遺跡から出土した土偶は1万5000個以上。そのなかで中空土偶(北海道)、合掌土偶(青森県)、縄文の女神(山形県)、縄文のビーナスと仮面…
山形県山形市霞城町、山形城跡(霞城公園)の一画にあるのが、山形県立博物館。地学・動物・植物・考古・歴史・民俗の6部門から成る総合博物館で、舟形町の西ノ前遺跡から出土し、国宝に指定される土偶「縄文の女神」に出会えるミュージ…
長野県北安曇郡小谷村、千国街道(塩の道)の要衝、千国宿の千国番所跡にある史料館で、古民家を移築した千国の庄史料館、塩の流通を調整するための貯蔵庫「塩倉」、復元された千国番所、休憩施設の塩の道交流館「歩荷(ぼっか)茶屋」が…
愛知県安城市野寺町、野寺御本坊とも呼ばれる真宗大谷派の寺が、本證寺(ほんしょうじ)。重の堀(内堀・外堀)や土塁が巡る「城郭寺院」で、三河一向一揆(みかわいっこういっき)の拠点となったことから本證寺城とも称されています。本…