昔から「鋸山を越えると肌着が一枚いらない」といわれるほど南房総は暖かく、北国で雪の便りが聞かれるときでも安房地域は花でいっぱい。なかでも注目は鋸南町の江月水仙ロード(鋸南は鋸山の南の意)。開花時期は11月〜2月。出荷時期を過ぎ、観賞用となった時期の12月中旬〜1月末には『水仙まつり』も開催。
江戸時代に保田から江戸へと出荷したのがルーツの水仙郷
房州の花づくりは、安政年間(1854年~1860年)に保田地区に咲く元名水仙(もとなすいせん=「元名の花」)と呼ばれる日本水仙が、船で江戸に運ばれ、武家屋敷や町家に売られたのが始まりといわれています。
明治19年、東京、上野下谷に生花問屋「花太」を創業した内田太郎吉(北足立郡谷塚村=現草加市出身・明治元年上京/現在のフロリード株式会社)は、東京周辺に水仙の販路を確保し、房州生花の東京市場への出荷の基礎を固めます。
日本水仙は、町道の両端「江月水仙ロード」の約3kmに渡って数千万本が山の斜面や、休耕田を利用して栽培。
出荷時期を過ぎ、観賞用となった時期の12月中旬〜1月末には『水仙まつり』も開催されています。
『水仙まつり』期間中は、道沿いに地元農家による農産物の販売が行なわれ、水仙の花も購入することができ、ひと足早い春の訪れを五感で実感することができます。
避寒の地、鋸南町の水仙
水仙は土地の気候条件により、香りが豊かで背丈が長いのが特徴。鋸南町では、をくづれ水仙郷、上佐久間ふるさと観光農園、市井原桜源郷でも水仙が咲きます。
水仙は土地の気候条件により、香りが豊かで背丈が長いのが特徴。鋸南町では、をくづれ水仙郷、上佐久間ふるさと観光農園、市井原桜源郷でも水仙が咲きます。
江月水仙ロード | |
名称 | 江月水仙ロード/えづきすいせんろーど |
所在地 | 千葉県安房郡鋸南町江月地先 |
関連HP | 鋸南町公式ホームページ |
電車・バスで | JR内房線保田駅から徒歩15分で水仙ロード入口 |
ドライブで | 富津館山道路鋸南保田ICから約1.7kmで駐車場。水仙ロード内への車の乗り入れは禁止のため注意を |
駐車場 | 水仙ロード駐車場(160台/有料) |
問い合わせ | 鋸南町地域振興課 TEL:0470-55-1560 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag