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大規模海底地すべり地層

安房グリーンライン白浜トンネル北入口の路側にある地層の露呈。平成22年4月に開通した安房グリーンラインの工事により発見されたもの。第三紀鮮新世から第四紀更新世(およそ400万年前~100万年前)に堆積した千倉層群・畑層の砂岩泥岩の層で、200万年前に起きた大地震によって液状化し、「海底地すべり」を起こして堆積したもの。

希少な海底地すべりの痕跡を見学

「海底地すべり」とは、海底斜面に貯まった堆積物が地震などを引き金として斜面をすべり落ちる現象。
大規模海底地すべり地層は、地層の状況から、地すべりの規模が大きく巨大な津波を引き起こしたものと推定されています。

もともと海底の1500m〜2000mの深海で、巨大地震によって砂層が液状化し、広範囲に海底斜面で地すべりが発生。
半固結状態であった地層が地すべりによって分断、かき回された状態となり、全体として混沌とした乱堆積層となっていることが断面からよくわかります。

海底にあった地層が数百年ごとに起きる大地震で隆起して地表に出現したもの。
隆起するスピードは7000年で35mと推定され、世界屈指の隆起スピードになっています。

房総半島沖合の海底は相模トラフと呼ばれる、地殻変動の激しい場所。
白浜地域の地形をよく見ると海岸が段々になっていることに気が付きます。
関東大震災(1923年)で隆起した岩棚、元禄地震(1703年)で隆起した海岸段丘と段々になっているのも巨大地震ごとに隆起しているためです。

大規模海底地すべり地層
名称大規模海底地すべり地層/だいきぼかいていぢすべりちそう
所在地千葉県南房総市白浜町白浜
関連HP南房総市公式ホームページ
ドライブで富津館山道路富浦ICから約18km
駐車場15台/無料
問い合わせ南房総市観光プロモーション課 TEL:0470-33-1091/FAX:0470-20-4230
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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