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松任谷由実の『中央フリーウェイ』で歌われた場所は、東京都府中市に!

中央フリーウェイ

昭和51年11月20日に東芝EMIからリリースされた荒井由実(松任谷由実)4枚目のオリジナルアルバム『14番目の月』に収録された曲が、『中央フリーウェイ』。フリーウェイ(freeway)は高速道路の意で、まさに中央自動車道のこと。歌詞から、歌われた場所は東京都府中市であることがわかります。

南武線をまたぐ中央自動車道・府中高架橋あたりのワンシーン

まず、注目したいのは曲がつくられた時代背景。
中央自動車道の高井戸IC〜調布IC間は、昭和51年5月18日の開通で、『中央フリーウェイ』を作詞作曲の時点では、開通直後(あるいは直前)だったと推測できます。
つまりは鉄道の時代から高速道路の時代へと、物流、そして旅やデートの移動手段も大きく変化した頃です。

歌詞の中に「右に見える競馬場、左はビール工場」というのは、JRAの東京競馬場(府中競馬場)とサントリー武蔵野ビール工場(「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」)。
東京競馬場は、昭和8年11月8日に目黒競馬場から移った競馬場で、昭和9年から東京優駿(日本ダービー)を開催しています。

サントリー武蔵野ビール工場は昭和38年に竣工したサントリー初のビール工場で、「ザ・プレミアム・モルツ」もこの工場で生まれたもの。
地下深くから汲み上げる天然水が仕込みに使われています。

「調布基地を追い越し」という歌詞の調布基地は、昭和49年に全面返還されたアメリカ軍の基地で、現在の調布基地跡地運動広場、そして伊豆諸島へ新中央航空が飛ぶ調布飛行場のこと。
戦前は東京調布飛行場だった場所で、調布ICの北側にあります。

つまり、高井戸ICから調布IC間へ「山に向かって」走れば、右手に調布基地(現・調布飛行場)が」まず見え、それを越えると、稲城ICを過ぎ、南武線をまたぐ府中高架橋あたりで「右に見える競馬場、左はビール工場」となります。

つまり、ピンポイントで場所をさせば、府中高架橋ということに。
ただし、東京競馬場(府中競馬場)を右手に見るあたりから府中高架橋の間は、左手には防音壁があり、ビール工場を視認できるのはビール工場に近接してからなので、府中高架橋通過の前後というのが正確な場所ということになります。
富士五湖や、甲府、諏訪、松本、駒ヶ根などに中央高速バスで旅する際には(乗用車よりも高い位置から見学できます)、ぜひ、ユーミンの『中央フリーウェイ』の歌詞をピンポイントで車窓から見学を。

ちなみに、中央自動車道を管轄するNEXCO東日本は、中央自動車道をChuo Expresswayと英語表記しているので、『中央フリーウェイ』もNEXCO東日本にあわせて題名を付けると、『中央エキスプレスウェイ』という語呂の悪いタイトルになってしまうので、オシャレな感じが吹き飛んでしまいます。

この先に歌の舞台となった場所が
東京競馬場(府中競馬場)の南側を中央自動車道が通過(こんなに近接しています)
松任谷由実の『中央フリーウェイ』で歌われた場所は、東京都府中市に!
所在地 東京都府中市
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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