関東エリアの海上航路で、昔懐かしい「ポンポン船」風情の渡船が現役で活躍するのは、浦賀渡船(浦賀の渡し/神奈川県横須賀市)と江の島(藤沢市)の2ヶ所のみ。江の島に渡る江の島弁天橋の基部の桟橋から、島の裏側にある稚児ヶ淵まで運んでくれ、江の島岩屋(洞窟)へは最短となるアプローチ手段です。
晴れた日なら富士山を眺める爽快な船旅
江の島観光のネックといえるのが往復とも階段(上りは有料エスカレーターの江の島エスカー利用も可能)で江島神社の辺津宮、中津宮、奥津宮と「山登り」で島の中央部を越えなくてはならない点。
年配の人なら、往復するのは、もはや難行苦行のトレーニングといった感じです。
この難行苦行を避け、晴れていれば富士山を眺めながらの船旅が楽しめるのが江の島遊覧船「べんてん丸」。
もともと江の島は明治24年に初代の弁天橋が架橋されるまでは渡船で渡ってた「離島」で、大正時代、江の島の漁師が、観光や江の島島民の生活の交通手段として、江の島・西浦漁港(岩本楼本館の下)から岩屋までを手漕ぎの木造船でスタートしたというのが、江の島遊覧船「べんてん丸」のルーツです。
江の島岩屋は、神仏習合時代の本宮(江島弁財天)だった場所で、江の島信仰の中心地。
その江の島岩屋近くの稚児ヶ淵まで一気に到達するので、江の島岩屋が混雑で順番待ちするような土日でも、いち早く並ぶことができるというメリットもあります。
しかも「べんてん丸」は昔ながらの「ポンポン船」風情。
ボボボというエンジン音(ポンポンポンではありません)と特有の排気ガスを漂わせて、6分ほどの船旅で島を半周して稚児ヶ淵へと到達します。
稚児ヶ淵の桟橋も少しワイルドで、天然の岩礁地帯を利用した簡易な造り(コンクリートの船着き場があり、運航中には旗が上がっています)。
何やら遠くへ旅した気分にもなり、子供連れにも好評です。
ただし、ベビーカーとペットカーの大きいものと、たためない物は乗船不可(混雑時を除いて乗船できることもあるので、ベビーカーは要相談)。
ペットは小型犬のみケージに入れれば乗船可能です。
画像協力/藤沢市
江の島へは「ポンポン船」で渡ろう! | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag