ANAのプレミアムクラス、JALだとファーストクラスと称する国内線の最上位のクラス。はたして国際線では何クラスに相当するのでしょうか。厳密な比較はできませんが、航空会社の設定するイメージと、ユーザーの感覚から、「国際線の何クラス相当」なのかを探ってみましょう。
ANAプレミアムクラスも予約上は、ファーストクラスに!

ANAは、2025年の春、国内線に新予約システム「アマデウス アルテア(Amadeus Altea)」を導入するにあたって、プレミアムクラスを「ファーストクラス」、普通席を「エコノミークラス」という国際標準の基準にあてはめています。
航空券の予約や購入、搭乗手続きに使うシステムをすでに国際線では2015年に導入されているスペインのアマデウス社製のものに変更することで、効率化を図っています。
対する国内線は、1988年に導入した自社システムの「エイブル」という孤島状態で、国内・国際線の予約を一元管理を行なうことで、相互の乗り継ぎがスピーディーになるというメリットも生まれるのです。
その結果、2026年5月19日搭乗分から予約システム上の表記は、プレミアムクラスは「ファーストクラス(プレミアムクラス)」、普通席は「エコノミークラス」に変更になっています。
ANAは、「表記の変更のみで、サービス内容の変更は予定していない」とのことですが、国際標準にあわせて、見直しが順次行なわれる可能性はあります。
対するJALは、2017年から国内線、国際線ともにアマデウス化しており、すでに呼称も国内線ファーストクラスとし、地上ラウンジの名称までも「JALファーストクラスラウンジ」へと統一、「新たなる最上級に、至福のプライベート空間。」を謳い文句にしています。
ANAがプレミアムクラスという呼称をこれまでほど強調しないのは、インバウンドなどで、プレミアムエコノミークラスと誤解されるからという事情もあります。
ビジネスや観光で、ちょっぴりプレミアムな空間をという意味合いの「プレミアムクラス」が、国際的には「エコノミーの少し上」と誤解されかねない状況になっているのです。
実は国内線ファーストクラスはコスパがいい

国内線と国際線の決定的な違いは、フライト時間。
普通席では、国内線・国際線問わず、基本的な移動手段を提供するためのシートとサービスが基本。
ANAにはありませんが、JALが設定するクラスJは、国際線でいうプレミアムエコノミークラス。
エコノミークラスとビジネスクラスの中間で、コノミークラスよりも座席の幅が広く(エアバスA350型機では18cm広い)、リクライニングも深めに設定、それでいて料金的には抑えられているというオトクなクラスです。
問題の国内線のファーストクラスですが、ANA、JALともに広めの座席やラウンジ利用の特典ということから「ビジネス・ファーストクラス」という設定にしています。
国際線に乗り慣れた人も、「実は国内線のファーストクラスは、乗り得でコスパがいい」という人が多数。
シートピッチが50cm以上違うゆったり空間で、時間帯によっては食事付き(有名料亭や人気レストランが監修)。
しかもラウンジが利用できるので、意外にコスパはいいということに。
国内線の顔であるため、ANAもJALもそれなりに料金を抑えながら、内容を奮発しているということに(往時のJASは、最高のコスパを誇っていました)。
閑散期なら早めに安売りのチケットを予約し、当日空港でグレードアップするなど、オトクな利用法もあるので、利用方法によっては普通席のフライト直近(定価)予約より安いケースも生まれるのです。
| 国内線プレミアムクラスは、国際線の何クラス? | |
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