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旧三井田川鉱業所第一煙突・第二煙突

旧三井田川鉱業所第一煙突・第二煙突

福岡県田川市伊田、筑豊炭田随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田坑の跡地に整備され、平成17年に開園したのが石炭記念公園。『炭鉱節』に「あんまり煙突が高いので、さぞやお月さん 煙たかろ」と唄われた煙突は、旧三井田川鉱業所第一煙突・第二煙突として国の登録有形文化財に指定されています。

現存する明治時代のレンガ煙突として最大級の規模を誇る

三井田川鉱業所は我が国最大の出炭量を誇った筑豊炭田において、最大規模の炭鉱であり、伊田坑はその主力坑でした.
明治末には、三菱方城炭鉱竪坑(みつびしほうじょうたんこうたてこう/福岡県福智町)、日鉄二瀬炭鉱竪坑(飯塚市)とともに日本三大竪坑と称されています。

第一煙突と第二煙突は、北側にあった汽罐場(ボイラー室)に付属する排煙用の煙突として、竪坑掘削と同時に建設されたもので、ドイツ製のレンガ造り(内面は国産の耐火レンガ)、高さはなんと45.45m。
汽罐場(ボイラー室)は、竪坑巻上機を動かす蒸気を作り出すもので、往時は煙突前に12基のボイラーが付属していました。
その排気用にドイツ製18万1000枚、国内製3万2000枚の耐火レンガを使って丸型の長大な煙突を築いたのです(明治41年竣工)。
西側の第二煙突には八角形の基壇の上に(基部は八角形、他の部分は円形で、イギリス積み)、軒蛇腹のようなレンガの追出し部分があり、格調を重んじる明治時代の気概も伝わってきます。

伊田竪坑第一煙突、伊田竪坑第二煙突は、築造当時から位置を変えずに建っていて、筑豊炭田の貴重な歴史遺産になっています。

旧三井田川鉱業所を含めた筑豊炭田は、世界遺産「九州・山口の近代化産業遺産群」の候補地からは外されています。
他の登録地域と比較して現存する物件数や資料調査が少ないという理由から登録されなかったという経緯があり、現在は保存活動にも力が込められています。

旧三井田川鉱業所第一煙突・第二煙突
名称 旧三井田川鉱業所第一煙突・第二煙突/きゅうみついたがわこうぎょうしょだいいちえんとつ・だいにえんとつ
所在地 福岡県田川市伊田2734-1
関連HP 田川市公式ホームページ
電車・バスで JR・平成筑豊鉄道田川伊田駅から徒歩5分
駐車場 20台/無料
問い合わせ 田川市建設経済部都市計画課 TEL:0947-85-7150/FAX:0947-46-0124
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

田川市石炭・歴史博物館

福岡県田川市伊田、筑豊炭田随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田坑の跡地に整備された石炭記念公園。園内にあるのが、昭和58年、「田川市石炭資料館」として開館した、田川市石炭・歴史博物館。筑豊炭田の歴史、さらには古代からの田川市の歴史を紹介する

石炭記念公園

福岡県田川市伊田、筑豊炭田随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田坑の跡地に整備され、平成17年に開園したのが石炭記念公園。国の登録有形文化財に指定される伊田竪坑櫓(いたたてこうやぐら)と伊田竪坑第一煙突、第二煙突がシンボル的な存在に。公園内に

炭坑節発祥の地

福岡県田川市伊田、筑豊炭田随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田坑の跡地に整備され、平成17年に開園したのが石炭記念公園。その石炭公園が、炭坑節発祥の地。「あんまり煙突が高いので♪」と歌われる高さ45.45mの伊田竪坑第一煙突、第二煙突も現存

旧三井田川鉱業所・伊田竪坑櫓

福岡県田川市伊田、筑豊炭田随一の規模を誇った三井田川鉱業所伊田坑の跡地は石炭記念公園として整備されていますが、第一煙突、第二煙突とともにシンボル的な存在になっているのが、旧三井田川鉱業所・伊田竪坑櫓(きゅうみついたがわこうぎょうしょいだたて

作兵衛トンネル

福岡県田川市伊田、平成筑豊鉄道・田川伊田駅横にある歩行者用のアンダーパスが、作兵衛トンネル。平成31年4月末にリニューアルされた田川伊田駅にあわせ、炭鉱絵師・山本作兵衛の作品(世界記憶遺産)をイラストレーター・黒田征太郎が内部の壁に描き、田

 

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