雪形というと北アルプス・白馬岳の山名の由来となった、代掻き馬(代馬→白馬)が有名ですが、富士山の山梨県側にもかつては農耕開始の合図となった「農鳥」の雪形が出現します。本来は、水温む5月頃ですが、2025年は2024年に続いて4月の出現。富士吉田市は4月25日(金)に農鳥の出現を発表しています。
標高3000m地点に現れる鳥の雪形
農鳥は5月初旬~中旬頃に、富士山の7〜8合目あたりに現れる鳥の形の雪形。
周辺の雪が溶け、火山の山肌に白い鳥が現れるもので、同様の鳥の雪形は、南アルプスの農鳥岳にも出現します。
農鳥を作業開始の目安としていた時代は、この雪形を見て、代掻きを始めたわけですが、今では田植えシーズンと重なるようになってきました。
温暖化、そして降雪量の減少は、河口湖の水位低下にも結びついていますが、富士山の農鳥の出現も少し早まる傾向に。
富士吉田市によれば、「農鳥」の確認は去年と同じ日で、例年と比べると2週間ほど早いということです。
4月25日の出現は、過去10年で2番目に早い出現です(近年では、2021年は5月18日、2022年は4月29日、2023年は5月1日)。
「かつて富士吉田では、農鳥が出現する5月中旬頃に種まきをして苗を育てたました。そして田植えはそれ以降、6月初旬に鳥のお腹が卵のような形に変化してから」とのことで、今では随分、早い登場、そして早い田植えに変化しています。
注/画像は過去のものです
富士山に「農鳥」に雪形出現、GWが見頃!|2025 | |
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