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乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍山上の畳平と平湯峠を結ぶ乗鞍スカイラインは、日本一の高所を走る有料道路。畳平から北側の1kmほどは、桔梗ヶ原(ききょうがはら)のお花畑とハイマツ帯を走り抜け、雲上ドライブで奥飛騨温泉郷へと下っていきます。車窓には、槍・穂高連峰のアルペン的な山容を眺める快適なドライブルートとなっています。

日本一の標高を走る山岳ハイウェイ

猫岳(写真中央)横から上部は高山帯でハイマツが茂ります
5月の開通時には雪の回廊に

自然環境保護のために、開通期間中を通じてマイカー規制が行なわれており、タクシーかシャトルバスを利用してパノラマを満喫。
車利用の場合は丹生川村飛騨ほおのき平スキー場駐車場または、平湯温泉あかんだな駐車場から代替バスに乗り換えばOKです。
開通は例年5月15日〜10月31日頃。
タクシーといえども夜間は通行禁止で、畳平など山上に泊まらないでご来光を見るなら、平湯温泉などに宿泊し、濃飛バスのご来光バスの利用を。

陸軍が建設した道路を、戦後、登山自動車道路に転用

大丹生岳から桔梗ヶ原、大黒岳を眺望

昭和14年に陸軍航空本部が航空エンジンの高地実験所の建設を計画。
その建設地となったのが乗鞍岳なのです。

米国空軍の大型爆撃機B-29は、1万mという高度を巡行することができましたが、日本陸軍はそれに対抗する戦闘機の開発建造が急務。
国運を賭した高地実験計画のため、乗鞍岳の畳平まで突貫で道路建設が行なわれました。

この実験施設建設のための軍用道路は、戦後、日本最高所を走る登山自動車道路に転用。
昭和23年に県道乗鞍公園線が誕生、道路の幅員を4mへと広げて、登山バスの運行可能な道路が完成したのです。

現在、平湯峠から畳平までのシャトルバスは50分で登りますが、当初の登山バスは3時間も要したととか。
昭和24年には濃飛バスが天井がガラス張りという画期的なボンネットバス「ロマンスカー」を運行。
手軽に登れる日本アルプスは大いに注目を集めました。

軍用道路建設の際に、すでに戦後の登山ブームを予感した濃飛乗合自動車株式会社初代社長、上嶋清一が資金を支出、バスが通れる広さの軍用道路を建設したという背景にはありました。
乗鞍スカイラインは、県道乗鞍公園線を大幅に改良、昭和47年に完成した山岳有料道路なのです。

乗鞍スカイライン
名称 乗鞍スカイライン/のりくらすかいらいん
所在地 岐阜県高山市丹生川町久手
関連HP 飛騨乗鞍観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR高山駅から濃飛バスでほおのき平乗り換え1時間30分、畳平下車
ドライブで 高山清見道路(中部縦貫自動車道)高山ICから約30kmで丹生川村ほうのき平スキー場駐車場。ほうのき平スキー場駐車場から路線バス・タクシーを利用(マイカー規制を実施中)
駐車場 ほうのき平スキー場駐車場(1500台/無料)、平湯温泉あかんだな駐車場(850台/有料)
問い合わせ 乗鞍スカイライン管理事務所 TEL:0577-79-2012
ほおのき平バスターミナル TEL:0577-79-2022
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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