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天生峠・天生湿原

天生峠・天生湿原

岐阜県大野郡白川村と飛騨市河合町の境にある天生峠(あもうとうげ)。標高1289m、国道360号が峠を越え、天生峠の駐車場から直径1mを越すブナの巨木が茂るブナの原生林を抜け、遊歩道を1.4km・40分ほど歩くと天生湿原。ミズバショウ、リュウキンカ、ニッコウキスゲなどの植物群落は岐阜県の天然記念物に指定されています。

天生峠からブナ林を抜け天生湿原へ!

天生峠は白山の展望スポットでもあり、
地元では紅葉の名所としても知られ、ブナ、ナナカマド、カエデ、ウルシなどが色づく見頃は例年10月中旬~10月下旬。

江戸時代には付近に天生金山(あもうきんざん)があり、峠の東の谷は金山谷と呼ばれています。
天生峠越えの道は大正8年には県道となり、飛騨の中心・高山とを結ぶ東西の幹線ルートとしての役割が強化されましたが、南北を結ぶ国道156号の整備により、しだいに交通量も減少。

白川村の縄文遺跡から信州系土器が発掘されたことからこの峠は古代からの交易ルートだったのではないかと推測されています。

東海北陸自動車道の飛騨トンネルが天生峠の南を抜け、国道360号は観光ルートとしてのみの役割になりつつあります(国道360号は冬期通行止め、例年の通行可能期間は6月上旬~11月上旬)。
国道というものの、天生峠に至る道は狭く、急坂・急カーブが連続する山岳路なので運転は慎重に。
白川村側からアプローチすれば、途中には天生中滝、天生峠白山連峰眺望台もあります。

泉鏡花の小説『高野聖』(こうやひじり)にも登場しますが、「飛騨と信州の国境」と記されているので、安房峠(あぼうとうげ)と聞き間違えたと推測できます。

天生中滝
天生峠白山連峰眺望台
天生峠・天生湿原
名称 天生峠・天生湿原/あもうとうげ・あもうしつげん
所在地 岐阜県飛騨市河合町天生
関連HP 飛騨観光協会公式ホームページ
電車・バスで 白川郷からタクシーで40分
ドライブで 東海北陸自動車道白川郷ICから約15km(通行止めが多いので事前に確認が必要)
駐車場 20台/無料
問い合わせ 飛騨市観光課 TEL:0577-73-2111/FAX:0577-73-6866
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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