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岐阜大仏(正法寺)

岐阜大仏(正法寺)

1638(天和3)年、広音和尚が開き、1692(元禄5)年、千呆和尚が黄檗宗に改宗した宇治の黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)の末寺が正法寺で、正式には金鳳山正法寺。境内の大仏殿に、高さ13.63mの釈迦如来坐像(岐阜大仏)が安置されています。この大仏、岐阜の提灯文化が生んだ傑作の大仏です。

美濃和紙でできた巨大な大仏、岐阜大仏

正法寺の第11代・惟中和尚は、相次ぐ大地震や大飢饉に心を痛め大仏建立を発願。
1791(寛政3)年頃から建立に向けて動き出します。
まず大仏殿が1800(寛政12)年に完成。
その後惟中和尚は志半ばで没しますが、第12代肯宗和尚がその遺志を受け継ぎ1832(天保3)年に38年を費やし完成しています。

周囲1.8mのイチョウを真柱として、木で骨格を組み、竹で外形を造り、粘土で形を作りその上に経典が書かれた美濃和紙を貼り、漆を施し金箔で覆った乾漆仏。
この技法では日本一の大きさを誇り、竹を籠のように編んだことから「籠大仏」(かごだいぶつ)と呼ばれ親しまれています。

胎内には、大仏とともに県の重要文化財に指定される薬師如来像を安置。

敷地内の大仏香芳苑(正法寺香芳苑)では2日前までの予約で普茶料理(ふちゃりょうり=江戸時代初期に中国から日本へもたらされた中国風の精進料理)も味わえます。

奈良の大仏(東大寺・蘆舎那仏)、鎌倉大仏(長谷高徳院・阿弥陀如来)、高岡大仏(富山県高岡市大佛寺)が一般的な「日本三大仏」ですが、江戸時代建立という歴史的な意味合いからもこの岐阜大仏を入れて「日本三大仏」とする場合もあります。

大仏香芳苑(正法寺香芳苑)で普茶料理を
岐阜大仏(正法寺)
名称 岐阜大仏(正法寺)/ぎふだいぶつ(しょうほうじ)
Shouhouji Temple(Gifu Daibutsu/Gifu Great Buddha)
所在地 岐阜県岐阜市大仏町8
関連HP 岐阜大仏公式ホームページ
電車・バスで JR岐阜駅・名鉄新岐阜駅から岐阜バスまたは、名鉄バス長良橋方面行きで15分、岐阜公園歴史博物館前下車、徒歩5分
ドライブで 東海北陸自動車道岐阜各務原ICから約12km。または、一宮木曽川ICから約14km
駐車場 10台/無料、または、市営岐阜公園堤外駐車場(159台/1時間まで無料、以降有料、8:30〜21:00、鵜飼開催期間中は8:30〜21:30)
問い合わせ 正法寺 TEL:058-264-2760
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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