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高崎白衣大観音(慈眼院)

高崎駅の南西、烏川(からすがわ)を隔てた観音山と呼ばれる丘陵地にそびえ立つ、関東八十八ヶ所第1番霊場が観音山慈眼院の高崎白衣大観音。白衣大観音は、昭和11年、高崎市内の実業家で井上工業の創始者・井上保三郎氏が平和と戦没軍人の冥福を祈願し、さらには高崎の観光振興を目的に建立したもので、国の登録有形文化財。

高崎市街を一望にする高崎市のシンボル

高崎に駐屯した高崎歩兵第15連隊は日露戦争・旅順攻略で多大な犠牲者を出しているという歴史が背景にあって、井上保三郎氏は建立を決意。

高さ41.8m、9層に分かれた胎内には、20体もの仏像が安置されています。
巨大な胎内をら旋状の階段で上り詰めると、肩の高さに展望窓があり、ここから眼下に高崎市街、遠く三国山脈と秩父山地などの眺望が楽しめる設計に。

高崎千体観音堂は昭和61年、白衣大観音建立50周年を記念して建立された慈眼院の本堂。
本堂に本尊の聖観世音菩薩が安置され、白衣大観音は前仏となっています。

8月には『高崎観音山万灯会』も行なわれます

『高崎観音山万灯会』

慈眼院は寛喜年間(1229年~1232年)、鎌倉幕府2代執権・北条義時の三男、北条重時(六波羅探題の責任者)の創建で、高野山真言宗の学問寺。

往時は高野山の塔頭(たっちゅう)で江戸時代には相模国鵠沼村(現・神奈川県藤沢市)が高野山参詣する際の宿坊にもなっていました。
明治の廃仏毀釈で廃れ、昭和16年に高崎に移転。

8月第4土曜には『高崎観音山万灯会』(まんどうえ)が行なわれ、清水寺から白衣大観音、洞窟観音へと続く境内や石段に願いが込められた1万を超える灯明が敷き詰められます。

ちなみに白衣大観音のデザインは群馬県佐波郡宮郷村上連取(現・伊勢崎市連取町)出身の森村酉三(もりむらとりぞう)で、氏の池袋にあったアトリエから自転車で日本橋の井上工業東京支店に運んだのは後の総理大臣・田中角栄。

高崎白衣大観音(慈眼院)
名称 高崎白衣大観音(慈眼院)/たかさきびゃくえだいかんのん(じげんいん)
所在地 群馬県高崎市石原町2710-1
関連HP 高崎白衣大観音公式ホームページ
電車・バスで JR高崎駅から上信電鉄高崎市内循環ぐるりんバスで25分、白衣観音前下車、すぐ
ドライブで 関越自動車道高崎ICから約11km
駐車場 市営観音山駐車場(250台/有料)
問い合わせ 高崎白衣大観音(慈眼院) TEL:027-322-2269/FAX:027-326-6131
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材・画像協力/ググッと群馬観光宣伝推進協議会

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2024年8月29日

 

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