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島村の渡し(島村渡船)【令和4年4月廃止】

坂東大橋と上武大橋の中程に位置する利根川の渡船が島村の渡し(島村渡船)。伊勢崎市道(6-603号線=新地今泉線)扱いのため、渡船運賃は無料(市道渡船)。この島村地区は、利根川を隔てて埼玉県側に飛び地となっている場所です。動力船ですが、船着場付近では櫂を使用するなど昔ながらの利根川渡船が健在です。【令和4年4月廃止】

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の田島弥平旧宅近くに渡船場が

江戸時代に始まったという歴史ある島村の渡し(島村渡船)。
暴れ河だった利根川の流れがたびたび変わったためで、明治末から大正にかけて大規模な改修工事が行なわれ、村が南北が分断されてしまった場所。

島村という地名も利根川の中州を意味しており、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産となる田島弥平旧宅を代表とする養蚕農家群が残されているので、時間があればあわせて見学をおすすめ。

公共交通機関利用の場合には、東武伊勢崎線境町駅南口から境島村観光シャトルバス(土・日曜、祝日のみ運転/伊勢崎市文化観光課に確認の上、乗車を)を利用し、利根川水辺プラザ公園、島村蚕のふるさと公園で下車します。

右岸側(南側)から乗船する場合は赤い旗で合図を

島村渡船フェスタ

島村の渡し(島村渡船)は、700mという短い距離ながらも流れが急なため、しばしば台風で河岸が崩れることも。
このため桟橋はなく、掘削しただけの岸に直接つけるという昔ながらのワイルドな渡し船になっています。

船外機船ですが、基本は和船という風情あるもので、なんとものどかな船旅が楽しめます。

なお、右岸側(南側)から乗船する場合は、赤い旗を立てて対岸に待機する船頭さんに合図する仕組み。
左岸側(北側)から乗船する場合は、渡船小屋にいる渡船夫に声をかけるか、船の到着を待てばOK。

毎年5月の第3日曜日(変更になる場合があります)には利根川左岸(利根川北側)で『島村渡船フェスタ』が開催されています。

島村の渡し(島村渡船)【令和4年4月廃止】
名称島村の渡し(島村渡船)/しまむらのわたし(しまむらとせん)
所在地群馬県伊勢崎市境島村
電車・バスで東武伊勢崎線境町駅からタクシーで15分または境島村観光シャトルバスを利用。JR高崎線本庄駅からタクシーで20分、深谷駅からタクシーで25分、JR両毛線伊勢崎駅からタクシーで35分
ドライブで関越自動車道本庄児玉ICから約10kmで南側、北関東自動車道伊勢崎ICから約13kmで北側
駐車場20台/無料
問い合わせ伊勢崎市建設部道路維持課 TEL:0270-27-2761
伊勢崎市境道路対策室 TEL:0270-74-0568
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

利根川

上越国境、群馬県利根郡みなかみ町の大水上山(おおみなかみやま/標高1834m、群馬県の北限)を源流に、茨城県(神栖市)と千葉県(銚子市)の県境で太平洋(鹿島灘)に流れ出る長大な河川が利根川(とねがわ)。幹川流路延長は322kmで、日本で2番

富田渡船跡

千葉県香取市富田地区と富田新田(常陸利根川との中洲/富田・三ノ分目・一ノ分目)を結び、昭和2年頃に運航を開始した利根川の渡船。おみがわ丸(定員14人)が運航し、小見川中学校への通学など地元の人の貴重な足となっていました。平成25年3月に廃止

小堀の渡し

茨城県取手市内を流れる利根川を渡る取手市営の渡船が小堀の渡し(おおほりのわたし)。市内中心部と小堀(おおほり)地区を結んで長さ9.99mの鉄船「とりで号」が運航しています。市道の扱いなので乗船は無料。自転車、原動機付き自転車(50cc以下)

赤岩渡船

永禄年間(1558〜1569年)には、長尾景虎(上杉謙信)が船橋を架けて軍が渡河したと伝わる利根川の赤岩渡船。利根川に現存する唯一の県道(主要地方道)扱いの渡船になっています。定員23名の動力船「千代田丸」、定員20名の「新千代田丸」が就航

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