群馬県群馬県利根郡みなかみ町、旧水上町から出土した考古遺物、近世の古文書、祭事の道具、江戸時代から昭和にかけての農具、民具、生活道具など2000点を収集展示するミュージアムが、みなかみ町水上歴史民俗資料館。前庭には、国の重要文化財に指定されている旧戸部家住宅が移築されています。
重要文化財の旧戸部家住宅の内部を見学
旧戸部家住宅は、全国的にも貴重な江戸時代初期の農家建築で、江戸中期に建てられたもの。
利根郡川場村立岩にあったものを旧水上町が譲り受け、昭和48年から2年かけて移築復原しています。
軒が低く開口部が少ないのが特徴で、屋根の最上部に植物が生えているのは、植物の根で雨漏りを防ぐという工夫(芝棟)。
北上州の特徴的な農家建築の屋根の形態で、18世紀前期に建てられた、当初からのスタイルです(芝やイチハツ、イワヒバなどを植栽)。
内部は右半分が土間・竈(かまど)、風呂場、と厩(うまや)、左側が炉が切られた「でえどこ」と「ちゃのま」、「ねどこ」、「なんど」。
さらに奥に「おきのでえ」(座敷)と、狭い「とぼ」(土間)を配しています。
前橋市にある重要文化財に指定される阿久沢家住宅に比べ、間取りが複雑なのは、建築年代が後だから(間取りが発達)。
現・みなかみ町には月夜野に矢瀬遺跡(縄文時代の住居と祭祀遺構、水場)、梨の木平敷石住居跡があり、「みなかみ町月夜野郷土歴史資料館」(上越新幹線・上毛高原駅近く)に展示紹介されているので古代史に興味のある人はそちらもあわせて見学を。
みなかみ町水上歴史民俗資料館・旧戸部家住宅 | |
名称 | みなかみ町水上歴史民俗資料館・旧戸部家住宅/みなかみまちみなかみれきしみんぞくしりょうかん・きゅうとべけじゅうたく |
所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町湯原441 |
関連HP | みなかみ町公式ホームページ |
電車・バスで | JR水上駅から徒歩15分 |
ドライブで | 関越自動車道水上ICから約4km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 水上町教育委員会 TEL:0278-72-3707 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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