阿久沢家住宅

阿久沢家住宅

群馬県前橋市柏倉町にある茅葺き(かやぶき)寄棟造り(よせむねづくり)の古民家が、阿久沢家住宅(あくざわけじゅうたく)。周辺に多い阿久沢氏の本家筋に当たる旧家で、江戸時代初期にこの地に住み着き、17世紀末に現存する建物を建てています。群馬県最古の民家で、国の重要文化財に指定。

江戸時代の上層農家の家ですが、かなり質素な建物

北関東の平地における典型的な中規模古民家(江戸時代には名主や五人組頭を務めた農家)で、家の北と西には防風林を植栽し、赤城おろしを防いでいます。
平屋建てで、窓が少なく、単純な構造なのは、江戸時代中期という時代から。

屋根の最上部に植物が生えているのは、植物の根で雨漏りを防ぐという工夫(芝棟)で、創建当初からのスタイルです(芝やイチハツ、イワヒバなどを植栽)。

部屋割は、シンプルに、竈(かまど)のある土間、囲炉裏(いろり)の切られた広間、そして奥に家族の寝室となる「おく」(板の間)と、客間である畳敷きの「ござ」があり、よく見ると、「ござ」のみ天井が設けられています。
土間のなかに袖摺柱(そですりばしら)が立つのも、まだ未熟な建築技術ゆえ。
家族の寝室に窓がないのは、葬式や出産に使うため、あえて窓を設けていないのだとか。

画像協力/前橋観光コンベンション協会

阿久沢家住宅
名称 阿久沢家住宅/あくざわけじゅうたく
所在地 群馬県前橋市柏倉町604-1
関連HP 前橋市公式ホームページ
電車・バスで 上毛電気鉄道大胡駅から予約制ふるさとバスで石倉北交差点下車、徒歩5分
ドライブで 北関東自動車道駒形ICから約13km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 前橋市文化財保護課 TEL:027-280-6511
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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