群馬県長野原町の浅間牧場の丘に立つのが『丘を越えて』の歌碑。昭和6年12月、日本コロムビアから発売された『丘を越えて』は、藤山一郎の歌で大ヒット。映画『姉』(新興キネマ)の主題歌にもなった歌で、作曲は古賀政男、作詞が島田芳文(しまだよしふみ)。島田芳文が浅間牧場をモチーフに作詞したのです。
『丘を越えて』は浅間牧場がモチーフに!
古賀政男が自身が創部した明治大学マンドリン倶楽部の後輩と稲田堤(現・神奈川県川崎市多摩区)にハイキングに行った帰りに、学帽についた1枚の桜の花びらを見て、二度と帰らぬ若さと青春を愛おしく思って作曲したもの。
この曲は、明治大学マンドリン倶楽部の合奏曲『ピクニック』としての作曲でしたが、島田芳文が浅間牧場をモチーフに詞を付けてものが『丘を越えて』。
島田芳文は、軍靴の音がけたたましくなる昭和16年発表の『雪の満州里』を最後に作詞家をやめ、晩年となる戦後は浅間高原の山麓(北軽井沢)に「あかね山荘」を築き、隠遁生活。
その庭に『丘を越えて』の碑を建てて、名作を生んだ若き日を懐かしみ、その舞台である浅間牧場に、その碑が建てられることを望んでいました。
昭和45年には『北軽井沢音頭』の作詞をしていますが昭和48年に没。
昭和52年、北軽井沢観光協会の尽力で、浅間牧場の入口近くの小さな丘に『丘を越えて』の歌碑は移築されたのです。
ちなみに『丘を越えて』では、藤山一郎の歌唱部分より、マンドリンの演奏部分の方が長いのは(最初のレコーディングでは、さらに伴奏が長くなっています)、オリジナルがマンドリンの合奏曲だから。
丘を越えて歌碑 | |
名称 | 丘を越えて歌碑/おかをこえてかひ |
所在地 | 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-23 |
関連HP | 群馬県公式ホームページ |
ドライブで | 上信越自動車道碓氷軽井沢ICから約28km |
駐車場 | 第1駐車場(30台/無料)・第2駐車所(19台/無料) |
問い合わせ | 群馬県浅間家畜育成牧場 TEL:0279-84-2074/FAX:0279-84-4344 |
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