群馬県渋川市北牧にある群馬県の史跡に指定される円墳が、中ノ峯古墳(なかのみねこふん)。直径9m、高さ1.95mという小さな古墳ですが、6世紀初頭の榛名山二ッ岳の噴火で、軽石に覆われ、盗掘を免れたために横穴式石室から人骨4体(成人3体・幼児1体)、勾玉などの副葬品が見つかっています。
榛名山の噴火で古墳が築造直後に軽石層に埋まった!
6世紀初め(古墳時代後期)の榛名山の噴火による火山灰層の上に造成された円墳で、6世紀中頃の榛名山の二度目の爆発による軽石層に埋もれていました。
昭和54年3月(当時は子持村)、軽石の採取で偶然に発見され、軽石採取で墳丘と石室の一部を削られていますが、現在では復元保存されています(子持村教育委員会による発掘調査が行なわれ、昭和55年に群馬県に史跡になりました)。
自然石を乱石積みで築いた横穴式石室は、長さ5m、幅0.86m(奥壁)・幅0.76m(入口部)、高さ1.3m。
副葬品は未盗掘のまま発見され、出土した勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)などの宝飾類、鉄製の大刀、鉄鏃(てつぞく=鉄製の矢尻)、須恵器などは「渋川市埋蔵文化財センター」に収蔵展示されています。
渋川市にある榛名山噴火関連遺跡(25遺跡)のひとつです。
中ノ峯古墳 | |
名称 | 中ノ峯古墳/なかのみねこふん |
所在地 | 群馬県渋川市北牧中ノ峯1596 |
関連HP | 渋川市公式ホームページ |
ドライブで | 関越自動車道渋川伊香保ICから約8km |
問い合わせ | 渋川市文化財保護課 TEL:0279-52-2102/FAX:0279-52-4008 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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