群馬県富岡市にある上信電鉄上信線の駅が、南蛇井駅(なんじゃいえき)。全国屈指の難読駅名であるとともに、珍駅名としても有名。令和3年には全国の駅の中で2番目に海から遠い駅であることも判明しています(神奈川県小田原市の海岸から112.05km)。
「なんじゃい」と読ませる、全国有数の珍駅名
明治30年7月7日、上野鉄道(こうずけてつどう)福島駅〜南蛇井駅間の開通に伴って開業した歴史ある駅です(9月10日には下仁田駅まで延伸)。
「幻の山野草」といわれるオキナグサ(キンポウゲの仲間)が駅構内、線路に至るまで一帯に植栽され、春には美しい花を咲かせます。
南蛇井という不思議な地名は、傾斜地を意味するナサ(那射)に水が湧く井戸があったナサイ(那射井)が由来と推測され、律令時代に甘楽郡那射郷となり、その後、南蛇井に転訛したもの。
水戸徳川家編纂の『大日本史』にも「那射、今ノ南蛇井村」と記されているので、近世には南蛇井に転じていることがわかります。
令和3年にJR東日本長野支社小海線営業所が長野県公共嘱託登記土地家屋調査士協会に依頼した「海からいちばん遠い駅」の調査で、1位のJR小海線海瀬駅(長野県佐久穂町)の112.77km(新潟県糸魚川市の海岸線からの距離)に次いで、南蛇井駅が第2位(神奈川県小田原市の海岸から112.05km)であることが判明しています(3位は小海線羽黒下駅111.8km、4位上信電鉄上信線千平駅11.7km)。
ちなみに、南蛇井駅は、徳永ゆうきが歌う『恋の難読駅名』にも登場する駅名です。
南蛇井駅 | |
名称 | 南蛇井駅/なんじゃいえき |
所在地 | 群馬県富岡市南蛇井496-2 |
関連HP | 上信電鉄公式ホームページ |
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