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奥羽本線・新庄駅~院内駅が珍しい「電化を非電化にして」運転再開!

2024年7月25日の大雨による災害で、奥羽本線は新庄駅(山形県新庄市)〜院内駅(秋田県湯沢市)の45.8kmが運休。代行バスによる移送が行なわれてきましたが、2025年4月25日(金)の始発列車から運転を再開すると発表しています。この運転再開は、なんと電化を廃止して、非電化で行なうものです。

電気式気動車の投入で、電化を非電化に改変

奥羽本線は1975年10月13日、秋田駅までの全線電化(交流50Hz、2万Vでの)が完成、上野駅~秋田駅間を結ぶ特急「つばさ」に485系12両編成が投入され、1978年には「つばさ」3往復、「やまばと」3往復でL特急化されています。

1982年11月15日の東北新幹線開業で、「つばさ」は福島駅発に短縮、さらに1992年7月1日の山形新幹線開業で特急「つばさ」の名は、山形新幹線の特急名に移行し、特急が消滅しています。

現在は山形新幹線が新庄駅まで走っていることで、奥羽本線新庄駅以遠が電化であることの理由が失われ、災害からの復旧にあたって、経費とスピードを勘案した結果、前例のない非電化での再開ということになったのです。

運転再開後の運行ダイヤは、新庄駅~真室川駅間の1.5往復がキハ110系で運転、新庄駅~院内駅間7往復をGV-E400系で運転すると発表されています。
上りは新庄駅で山形新幹線「つばさ」に接続します。

メインのGV-E400系気動車は、キハ40系気動車の置き換えを目的に新造された車両で、ディーゼルエンジンの動力で発電した電力で主電動機を駆動する、いわゆるディーゼル・エレクトリック方式の電気式気動車。

ディーゼルエンジンはあくまで発電用で、「電気で動く気動車」(電気式気動車)ということに。

注/使用するGV-E400系気動車の画像は奥羽本線走行時のものではなく、秋田駅などで撮影したものです(イメージ画像)

上野駅〜秋田駅を結んだ特急「つばさ」(485系)
奥羽本線・新庄駅~院内駅が珍しい「電化を非電化にして」運転再開!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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