2024年8月14日(水)〜8月15日(木)、北海道函館市の函館八幡宮で例大祭。室町時代に亀田郡(かめだごおり)の領主・河野政通が創建したと伝わる北海道屈指の古社、函館八幡宮。開拓使も明治4年に函館八幡宮を崇敬社と定め尊崇しました。例大祭では偶数年は、神輿の渡御もあります。
偶数年には大神輿が石段134段を駆け上る!
社伝では、文安2年(1445年)、亀田郡の領主・河野政通が箱館(函館)の中心部(宇須岸=うすけし/函館市弥生町、現在の元町公園一帯)に館を築く際、城館の鎮守として城域東南隅に八幡神を勧請したのに始まり。
その後、永正9年(1512年)、河野氏は蝦夷に攻められて、赤川郷(現・函館市赤川町)に逃れ、八幡宮も遷座します。
江戸時代になり、慶安2年(1649年)に河野館跡に戻りました。箱館に奉行所が築かれると、会所町(現 函館市元町北東部)に幕府によって社殿が築かれ、さらに大火後の明治10年に現社地に社殿を官費で築きました。
15日の本祭(御巡幸祭)には隔年(偶数年に斎行)で神輿渡御祭があり、大勢の市民が力を合わせて重さ1.5トンの大神輿((函館市の文化財)を担いで市内を巡幸。
20名〜30名くらいで担ぎますが、交代要員が用意され、交代で神輿を担いで市内を神輿に乗った神様が巡り歩きます。
還御に際しては大神輿を担いで参道の石段134段を駆け上る神事が奉納されますが、これが例祭のクライマックス。
ちなみに函館(主に旧函館市内)の寺院では7月がお盆です。
旧暦の盂蘭盆を新暦で行なう際、通常、北海道では7月ではまだ少し寒いなどという気候的な要素もあって、8月に行なうケースが増えたのですが、函館では町を上げて函館八幡宮例大祭を行なう都合があり、7月にあえて盂蘭盆行事を行なっているためです。
ただし、函館市内のほとんどの職場のお盆休みは8月で、盆踊りなども8月に行なわれています。
2024年の行事日程
8月14日・15日12:00~16:00に開かれる「祭り市」は、ビアガーデン、縁日、野菜や海産物販売や、茶席などが行なわれます。
8月15日10:30~神輿渡御、17:00「石段かけのぼり」。
函館八幡宮例大祭|2024 | |
開催日時 | 2024年8月14日(水)〜8月15日(木)/毎年8月14~15日 |
所在地 | 北海道函館市谷地頭町2-5 |
場所 | 函館八幡宮 |
関連HP | 函館市公式観光サイト |
電車・バスで | 市電谷地頭電停から徒歩8分 |
問い合わせ | 函館八幡宮 TEL:0138-22-3636 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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