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【空撮!ニッポンの絶景】芦ノ湖|神奈川県

【空撮!ニッポンの絶景】芦ノ湖

芦ノ湖と富士山の眺望といえば、箱根ターンパイク、湯河原温泉からの椿ライン沿いにある大観山展望台が有名。TOPの画像は、その上空からさらに俯瞰的に芦ノ湖を眺めた絶景で、箱根火山の外輪山に囲まれたカルデラ湖・芦ノ湖、中央火口丘としてそびえる駒ヶ岳という構造が箱庭的に理解できます。

【絶景を読み解く】プレートの境界に位置する複雑なカルデラ

箱根火山の中心は、噴火による爆裂火口跡の大涌谷(おおわくだに)ですが、大観山展望台やその上空からだと、神山の陰で見えません。
箱根の最高峰・神山とその手前、箱根園から「箱根駒ケ岳ロープウェー」で到達できる駒ヶ岳が中央火口丘なので、箱根火山(東西8km、南北12kmのカルデラ)の西半分が見えていることに。

カルデラ内の凹地に水が溜まったのが芦ノ湖で、摩周湖、屈斜路湖、支笏湖、十和田湖など名だたる絶景の湖は、周囲を外輪山に囲まれたカルデラ湖です。
芦ノ湖は、神山が噴火した時に山体崩壊を起こし、早川をせき止めて生まれた湖で、西岸は急峻な外輪山がそびえています。

周囲を外輪山で囲まれることで、開発の手を免れ、結果として自然が保たれていることが、絶景を支える重要な要素で、空撮画像の手前、芦ノ湖の湖畔には東海道が通っていますが、その周辺を除けば、芦ノ湖の湖岸もあまり開発されていません。
とくに画像左手、外輪山の麓に位置する芦ノ湖西岸は、湖尻水門などを除いて人工物がほとんどありません。

ちなみに、箱根火山の活動は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込むことによってできたマグマが地表に現れたもの(40万年前に誕生した陸上火山)。
最新のマグマ噴火は、3000年前の後期中央火口丘、神山横の冠ヶ岳で、その後は水蒸気噴火しかありません。

箱根火山を取り囲むように東(小田原)〜北(足柄山と丹沢との間)〜西(御殿場)へ、北米プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートの境界があります(箱根自体はフィリピン海プレート)。

実は、箱根火山は両プレートの境界に発達したカルデラ火山として、世界的に注目を集めていますが、そのプレートの境と火山が生み出した複雑でかつ箱庭的な地形、そして美しい成層火山の富士山が、訪日外国人観光客をも感嘆させる箱根の絶景を生み出しているのです。

【空撮!ニッポンの絶景】芦ノ湖|神奈川県
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根
場所 芦ノ湖
関連HP 箱根町観光協会公式ホームページ
電車・バスで 箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス、伊豆箱根バス箱根町行きで33分、元箱根下車
ドライブで 小田原厚木道路箱根口ICから約27km
問い合わせ 箱根町総合観光案内所 TEL:0460-85-5700/FAX:0460-85-5721
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大観山展望台

神奈川県足柄下郡箱根町と湯河原町の境、小田原と大観山入口を結ぶ箱根ターンパイク、神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)の大観山入口にある箱根随一ともいわれるビューポイントが大観山展望台。大観山(1012m)の東肩、標高990mに位置し、芦ノ

芦ノ湖

神奈川県足柄下郡箱根町、箱根火山のカルデラ湖が、芦ノ湖(あしのこ)。かつて「箱根の海」とも呼ばれていた芦ノ湖は、今から数千年前の火山活動でできた三重式火山の火口原湖。標高723m、面積7.1km、最大深度43.5mの湖で、ニジマス、ワカサギ

箱根ターンパイク

西湘バイパスと接続して神奈川県小田原市の小田原早川ICと箱根山の大観山入口(大観山スカイラウンジ)を結ぶ全長15.482kmの有料道路が箱根ターンパイク。昭和40年に開通した歴史ある有料道路で、神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)との合流

天閣台(富士見峠)

神奈川県箱根町、箱根随一の展望スポットともいわれる大観山の南に位置する、知る人ぞ知るビューポイントが天閣台(富士見峠)。箱根関所南交差点と湯河原を結ぶ「椿ライン」と呼ばれる神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)の途中にあり、芦ノ湖越しに富士

 

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