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極楽泉源(金泉)

極楽泉源(金泉)

有馬温泉(兵庫県神戸市北区有馬町)の温泉街に7ヶ所ある源泉のひとつで、極楽寺の裏手にあるのが極楽泉源。細い路地の奥にあるので見落としがちですが、豊臣秀吉が造らせた湯殿「湯山御殿」へ温泉を送っていたのは実はこの源泉。つまり豊臣秀吉やねね、諸大名が名湯として楽しんだ温泉は極楽泉源ということに。

秀吉の「湯山御殿」はこの湯を引湯!

極楽泉源は、泉質は金泉(含鉄・ナトリウム・塩化物強塩高温泉)で泉温は94度。地下240mから湧き出し、豊臣秀吉が天下統一を祈願して湧いたとの伝承で「願いの湯」との別名もあります。

当初、秀吉は有馬温泉を訪れる際には現在の天神泉源近くにあった阿弥陀堂を宿舎に使っていましたが、文禄3年(1594年)、有馬温泉に「湯山御殿」(ゆのやまごてん)を建立し(65軒の家屋を強制撤去しています)、極楽泉源から源泉を引き込んでいます(瓦も大坂城から出土した軒丸瓦と同じものが使われています)。
極楽泉源などの「金泉」は、海水の2倍のミネラル分を含有。
温泉好きな秀吉はこれを見逃さなかったのだと推測できます。

鉄分を多く含んだ「金泉」は、このほか天神泉源、有明泉源、御所泉源、妬泉源から湧き出しています。

秀吉が築いた「湯山御殿」は、徳川時代に破却され、その場所に極楽寺と念仏寺が建立されました。
阪神・淡路大震災の震災復興のために極楽寺の書庫の建て替え工事を行なったところ、太閤秀吉の400回忌の年に、偶然にも「湯山御殿」の遺構が発見。
遺構の上に「神戸市立太閤の湯殿館」が建設され、岩風呂遺構、蒸し風呂遺構を当時のままの状態で復元展示しています。

ちなみに極楽泉源の湯は、旅館「欽山」、旅館「高山荘」などで楽しむことができます。

極楽泉源(金泉)
名称 極楽泉源(金泉)/ごくらくせんげん(きんせん)
所在地 兵庫県神戸市北区有馬町1039
関連HP 有馬温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで 神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩8分、または六甲・有馬ロープウェー有馬駅から徒歩10分
ドライブで 阪神高速道路北神戸線有馬口ICから約3km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 有馬温泉観光協会 TEL:078-904-0708
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

天神泉源(金泉)

有馬温泉(兵庫県神戸市北区有馬町)の温泉街に7ヶ所ある源泉のひとつで、菅原道真を祀る天神社の境内に湧く源泉が天神泉源。有馬温泉の金泉と呼ばれる含鉄・ナトリウム・塩化物強塩高温泉の中心的な泉源で、地下206mから湧出しています。泉温は98.2

炭酸泉源(銀泉)

兵庫県神戸市北区有馬町にある歴史ある源泉が炭酸泉源(銀泉)。極楽泉源(鉄分の含有量が多い金泉)からタンサン坂と呼ばれる坂を上ると炭酸泉源公園があり、ここに湧いているのが炭酸泉源。有名な有馬温泉の「炭酸煎餅」はこの温泉を使ったのが起こり。地下

太閤泉

兵庫県神戸市北区有馬町、旧有馬温泉会館(現在の共同湯「金の湯」)は、有馬温泉発祥の地。そこに湧くのが太閤泉ですが、神代から続くといわれた歴史ある湯だったが昭和41年にいったん泉源は枯渇。それが阪神淡路大震災後、再び湧出を開始。「金の湯」の入

日本三名泉とは!?

温泉のベスト3を表す、日本三名泉。江戸時代初期の儒学者で歴史書『本朝通鑑』を著すなど博物学者的な資質のあった林羅山が選んだ三名泉が草津温泉(群馬県草津町)、下呂温泉(岐阜県下呂市/当時は下呂ではなく湯島と表記)、そして有馬温泉(兵庫県神戸市

日本三古湯とは!?

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御所泉源

兵庫県神戸市北区有馬町、有馬温泉の温泉街に7ヶ所ある源泉のひとつが御所泉源。有馬温泉は、大きく有馬温泉古来の鉄分と塩分を含んだ温泉の「金泉」と炭酸を含んだ温泉の「銀泉」に分けられますが、御所泉源は金泉のひとつ。アレルギー性皮膚疾患、慢性湿し

妬泉源

兵庫県神戸市北区有馬町、有馬温泉の温泉街に7ヶ所ある源泉のひとつが妬泉源(うわなりせんげん)。有馬温泉は、大きく有馬温泉古来の鉄分と塩分を含んだ温泉の「金泉」と炭酸を含んだ温泉の「銀泉」に分けられますが、妬神社(うわなりじんじゃ)に湧く金泉

有明泉源

兵庫県神戸市北区有馬町、有馬温泉の温泉街に7ヶ所ある源泉のひとつが有明泉源。有馬温泉は、大きく有馬温泉古来の鉄分と塩分を含んだ温泉の「金泉」と炭酸を含んだ温泉の「銀泉」に分けられますが、有馬温泉のほぼ中央、「湯屋の宿 康貴」に隣接する金泉が

 

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