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姫路市書写の里・美術工芸館

姫路市書写の里・美術工芸館

兵庫県姫路市書写、書写山円教寺の麓、書写山ロープウェイの山麓駅近くの竹林に囲まれて建つ美術館が、姫路市書写の里・美術工芸館。姫路市書写出身の故・清水公照(しみずこうしょう)ゆかりの泥仏(どろぼとけ)、絵葉書、書、墨彩画、姫路を中心に播磨地方の伝統工芸品などを展示しています。

園児の作る紙粘土細工に触発されて誕生した泥仏

清水公照は、第207世、第208世東大寺別当、華厳宗管長で、大仏殿昭和大修理に携わっています。
書画、陶芸でも有名で、昭和38年、52歳で東大寺幼稚園の園長に就任した際、園児の作る紙粘土細工にヒントを得て泥仏と称するユニークな小さな仏像制作に取り掛かり、さらに園児が描く大仏の奇想天外な絵に触発されて墨画を描いて、「今良寛」とも呼ばれるように(平成11年没)。

昭和55年10月、大仏殿昭和の大修理を成し遂げ、翌年、別当を退任し、宝厳院長老になっています。
平成6年、83歳のときに故郷に開館したのが姫路市書写の里・美術工芸館です。
外観は書写山円教寺に似たイメージで、屋根瓦も3万4600個を使っています。
設計は宮脇檀(みやわきまゆみ)。
吹き抜けの階段に泥仏270体が並んで壮観です。

泥仏は、瀬戸焼、九谷焼、信楽焼、越前焼、清水焼、備前焼、萩焼、唐津焼、有田焼など全国の著名な窯元で焼いた陶製やブロンズ製の羅漢や不動、観音像。
清水公照は、昭和38年から30年以上を費やし、全国の窯元を訪ね、1万体を超える泥仏を制作しています(時には人間国宝との合作も)。

工芸工房も併設され、伝統工芸である、姫路はりこ、姫路こま、姫山人形の製作風景を見学できるほか(土・日曜などが中心です)、姫路はりこの絵付け、姫路こまの色付けを楽しむことができます。

姫路市書写の里・美術工芸館
名称 姫路市書写の里・美術工芸館/ひめじししょしゃのさと・びじゅつこうげいかん
所在地 兵庫県姫路市書写1223
関連HP 姫路市書写の里・美術工芸館公式ホームページ
電車・バスで JR姫路駅から市営バス書写山ロープウェイ行きで30分、終点下車、徒歩3分
ドライブで 山陽自動車道山陽姫路西ICから約6km、山陽姫路東ICから約10km
駐車場 45台/無料
問い合わせ 姫路市書写の里・美術工芸館 TEL:079-267-0301/FAX:079-267-0304
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

書写山ロープウェイ

姫路市街の北西部に位置する書写山は、標高371m。参道代わりとなっている書写山ロープウェイは、山麓駅(書写駅)と山上駅(山上駅)の高低差210mを約4分間で結んでいます。標高250mの山上駅を下りれば、「西の比叡山」とも呼ばれる書写山圓教寺

書写山圓教寺

康保3年(966年)、性空上人が開山した古刹で、姫路の書写山(標高371m)全体が寺域となった天台宗の別格本山が書写山圓教寺。比叡山、大山とともに天台の三大道場として栄え、「西の比叡山」とも呼ばれています。西国三十三所第27番札所で、姫路城

 

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