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旧ハンター住宅

旧ハンター住宅

兵庫県神戸市灘区の王子動物園内に移築保存された異人館が旧ハンター住宅。明治40年頃、イギリス人実業家エドワード・ハズレット・ハンター(Edward Hazlett Hunter)が購入、移築し大幅な改造が行なわれています。昭和38年に王子動物園に移築され、保存。現存する異人館では最大級の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。

神戸に現存する最大級の異人館

明治22年頃、トーア・ホテル跡、現在の神戸外国倶楽部(神戸市中央区北野町4-15-1)の建つ場所に建設された洋館で、ドイツ人のA.グレッピーがイギリス人技師に依頼して建てたもの。

木骨レンガ造り2階建て、一部3階てで塔屋付きで、外壁はモルタル櫛目引きになっています。
屋根は寄棟造り、日本で最初の時期の石綿スレート葺きです。
南面と東面にめぐらされた重層のコロネード(列柱式)ベランダがありますが、後にベランダが日本の風土にあわないことから、窓がはめ込まれています。

この洋館に暮らしたエドワード・ハズレット・ハンターは、イギリス、アイルランド州ロンドンデリー市(Londonderry)出身。
開港直後の慶応3年(1867年)に 来日し、イギリス人のエドワード・チャールズ・キルビーが小野浜に築いた造船所(小野浜鉄工所)に入社。
明治6年、独立してE・H・ハンター商会を設立、明治14年、大阪鐵工所(Osaka Iron Works=後の日立造船、現・ユニバーサル造船)を創設するなど日本の近代化に大きな役割を果たしています。
ハンター氏の夫人は、大阪の薬種問屋・平野常助の娘、平野愛子です。

旧ハンター住宅
名称 旧ハンター住宅/きゅうはんたーじゅうたく
所在地 兵庫県神戸市灘区青谷町1−1−4
関連HP 神戸市立王子動物園公式ホームページ
電車・バスで 阪急電鉄王子公園駅から徒歩10分。JR灘駅から徒歩15分
ドライブで ‘阪神高速道路神戸線摩耶ランプから約2.5km
駐車場 神戸市立王子動物園駐車場(390台/有料)
問い合わせ 神戸市立王子動物園 TEL:078-861-5624
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

相楽園・旧ハッサム住宅

神戸市中央区の相楽園内にある明治時代の洋館が旧ハッサム住宅。インド系イギリス人貿易商J.K.ハッサム(J.K.Hassam)が、明治35年に北野に自邸として建てたもので、現在のラインの館(旧ドレウェル邸)の北側に建っていました。昭和36年、

神戸市立王子動物園

兵庫県神戸市灘区の王子公園内にある動物園が神戸市立王子動物園。昭和25年に開かれた「日本貿易産業博覧会」(神戸博)の跡地に生まれた動物園(前身は諏訪山遊園に昭和12年に設置された諏訪山動物園)で、約130種800頭羽の動物が飼育されています

 

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