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三段峡

三段峡

広島県山県郡安芸太田町・北広島町太田川の源流部、柴木川(しわきがわ)上流に位置する全長13kmの峡谷が、三段峡(さんだんきょう)。三段峡の五大景観として知られる黒淵、猿飛、二段滝、三段滝、三ツ滝で、新緑、紅葉の名所。紅葉の見頃は、例年10月下旬〜11月中旬頃です。

三段峡正面口から黒淵往復が手軽な探勝コース

黒淵

大小さまざまな滝、深淵が点在する三段峡ですが、名の由来にもなった落差30mの三段滝は必見。
全行程を歩くと4時間半ほど必要ですが、遊歩道や観光渡船を利用して手軽に散策が可能(大雨の後や落石などで遊歩道が閉鎖されていることもあるので、事前に開通区間の確認が必要)。

偏西風と積雪の影響で高い標高の植物が渓谷一帯にも繁茂するという植生の降下現象も確認され、杉やヒノキ、ツガなどの針葉樹と、ブナ、ウラジロガシ、トチノキ、コナラ、ミズナラなどの広葉樹が混在した森は、国の特別名勝、西中国山地国定公園の特別保護地区にも指定され、多くの野鳥、昆虫が棲息する自然の宝庫。

往時にはたたら製鉄で使う薪炭林として利用され、多くの木々が伐採されていますが、たたら製鉄が途絶えた後は柴木集落の住民が薪炭に使うだけだったため、広葉樹林は二次林ながら、原生林に近い様相を呈しています。

三段峡正面入口の駐車場から姉妹滝までなら片道10分のお手軽コース。
石樋休憩所往復で所要1時間のミニハイクとなります。
渓谷のハイライトで黒淵渡船が運航される黒淵までは三段峡正面口から2.9km、所要50分。

最上流の三段滝などへは、水梨口(駐車場)の利用が便利で、三段滝までは徒歩30分、猿飛(猿飛渡船)へはさらに30分で到達できます(猿飛の上流、渡船で5分のところには二段滝が落ちています)。
二段滝というものの、昭和63年の集中豪雨で一段目の岩壁が崩落し、現在は一段滝に。
滝の後退現象を観察できるポイントにもなっているのです。

ちなみに、三段峡は日本最南のツキノワグマの生息地のため、クマ出没目撃情報を参考に、なるべくグループでの行動がおすすめです。

名の由来となった三段滝
三段峡
名称 三段峡/さんだんきょう
所在地 広島県山県郡安芸太田町・北広島町西八幡原
ドライブで 中国自動車道戸河内ICから約28km
駐車場 三段峡正面入口駐車場(500台/有料)、水梨口駐車場(200台/有料)
問い合わせ 一般社団法人地域商社あきおおた TEL:0826-28-1800/北広島町観光協会芸北支部 TEL:0826-35-0888
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

三ツ滝(三段峡)

西中国山地国定公園を代表する景勝地で国の特別名勝に指定される三段峡。広島県安芸太田町・北広島町の太田川上流の支流・柴木川にある全長16kmにも及ぶ大峡谷ですがその最上部、樽床ダムのすぐ下流に位置するのが三ツ滝(北広島町)。聖湖口の駐車場から

三段滝(三段峡)

広島県安芸太田町の三段峡のポスターでお馴染みの滝が三段滝。その名の通り、3段になって落下し、全長30mにわたる豪快な滝で、三段峡のハイライトシーン。ただし、三段峡正面口からだと8.9km、徒歩2時間30分。出合橋(水梨)からでも1.5km、

二段滝(三段峡)

広島県安芸太田町の景勝地、三段峡(国の特別名勝)。黒淵、猿飛、三段滝、三ツ滝と並んで三段狭の五大景観の一つに数えられる落差11m、幅5mの豪快な滝が二段滝。かつてはその名の通り2段になって落下していましたが、昭和63年に起きた豪雨の際、落差

猿飛(三段峡・猿飛渡船)

国の特別名勝に指定される全長16kmの大峡谷が広島県安芸太田町の三段峡。石英斑岩が侵食された高さ20mの断崖が5mほどに狭まり、長さ85mほどのゴルジュ(峡谷)を舟で遊覧する三段峡の秘境中の秘境が猿飛。猿飛渡船(定員14名)が運航しています

黒淵(三段峡・黒淵渡船)

100mに及ぶ切り立った断崖絶壁をゆったりと流れる三段峡の瀞(とろ)、黒淵を周遊するのが黒淵渡船。黒淵とは水深が深いため、エメラルドグリーンを通り越して黒く見えることから。黒淵にある黒淵荘は、食事や軽食も可能です。三段峡正面口から2.9km

 

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