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井仁の棚田

井仁の棚田

広島県安芸太田町の井仁地区は、標高500m~550mの山里。集落全体が山に囲まれ、すり鉢状の傾斜地となっており、そこに324枚(8ha)の棚田が築かれています。それが日本の棚田百選に選定された井仁の棚田。井は丸い、仁は集落を意味する言葉。延長約4kmにわたって集落全体を囲む高さ1.8mの柵は、イノシシ防護用です。

広島県で唯一の農林水産省「日本の棚田百選」に選定

最も古いとみられる石垣は戦国時代のものと推測され、山城の築城技術が棚田の石組みに活かされています。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に出動を命じられた地区の人々が築城技術を持ち帰り、棚田を築いたといわれています。

江戸時代初期の寛永15年(1638年)の「地詰帳」には、今とほぼ同じの耕地面積が記されていますから、戦国時代末期から江戸時代初頭には現在の規模の棚田が完成していたことになります。

平均勾配は1/6、農地面積12.7ha(そのうち棚田が7.9ha324枚)。
田植えは毎年6月、稲刈りは10月に行なわれています。

集落にある法照山(ほっしょうざん)正音寺は、平清盛が没した治承5年(1181年)創建という古刹です。

2015年CNN「Japan’s 31 most beautiful places」には広島県内では厳島神社とともにこの井仁の棚田が選定されています。

井仁の棚田
名称 井仁の棚田/いにのたなだ
所在地 広島県山県郡安芸太田町中筒賀井仁
関連HP あきおおたナビホームページ
ドライブで 中国自動車道戸河内ICから約4km
駐車場 井仁棚田交流館駐車場、井仁棚田ふれあい駐車場を利用
問い合わせ 井仁棚田交流館 TEL:0826-32-2085
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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