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厳島神社・朝座屋

朝座屋

世界文化遺産に登録される厳島神社には、国宝や重要文化財の社殿が数多く、なかには見逃しがちな場所も。東廻廊、国宝の客神社(まろうどじんじゃ)を過ぎた所にあるのが朝座屋(あさざや)。神仏習合の江戸時代には社家(しゃけ=世襲している神職家)・供僧(ぐそう=神宮寺の僧侶)・内侍(ないし=巫女)が祭典や会合の際に集合した場所。

単純な造りで周囲の本殿、客神社の優美さが際立つ!

屋根は東側が切妻造り(側面側の妻側は壁になっている屋根)、西側が入母屋造り(いりもやづくり=切妻造りの四方に庇が付いたもの)で、三方に廂の間(ひさしのま)があり、客神社、御本社の雅(みやび)な寝殿造りと対をなしています。

現存する建物は江戸時代初期から中期の再建で、国の重要文化財。

平清盛の仁安3年(1168年)の大造営の際の記録にも「朝坐屋」と記されているので、清盛の建築、あるいはそれ以前からあったことが判明しています。
また往時には朝坐屋と表記されましたが、近年では朝座屋となっています。

明治から昭和30年代までは社務所として使われていましたが、現在では厳島神社での舞台での舞楽などの休憩室などに利用されています。

ちなみに朝座屋の奥には厳島神社参拝経路では唯一のトイレがあります。

厳島神社・朝座屋
名称 厳島神社・朝座屋/いつくしまじんじゃ・あさざや
所在地 広島県廿日市市宮島町1-1
関連HP 厳島神社公式ホームページ
電車・バスで JR宮島口駅からJR連絡宮島航路または松大観光船で10分、宮島桟橋下船、徒歩15分
ドライブで 山陽自動車道廿日市ICから約4.7km。または、大野ICから約5kmで宮島口
駐車場 宮島口市営駐車場(166台/有料)・もみじ本舗駐車場(500台/有料)
問い合わせ 厳島神社 TEL:0829-44-2020/FAX:0829-44-0517
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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