登別温泉と洞爺湖を結ぶ道道2号(洞爺湖登別線)。観光ルートとしてツアーバスも通る道ですが、オロフレ山(1230.7m)の南方、オロフレ峠はオロフレトンネル(昭和63年開通、全長935m)の開通で、通り抜けてしまうようになりました。洞爺湖・壮瞥側から旧道に入れば、オロフレ峠展望台に到達できます。旧道の開通は5月下旬頃。
旧道時代に「大観望」と呼ばれたパノラマを得る!
オロフレ峠からの眺めは、「大観望」と呼ばれた大パノラマ。
晴れた日にはカルデラ湖の倶多楽湖(くったらこ)、太平洋、反対側に噴火湾、洞爺湖と富士山のような姿の羊蹄山(ようていざん)を眺望します。
旧道時代は、北海道屈指の難所の峠道だったという一帯は、「オロフレ峠風景林」、オロフレ山山頂周辺は「オロフレ岳風景林」として雄大な自然が保護されています。
オロフレ峠展望台に立つと登別温泉側の眼下に断崖絶壁があります。
これが「オロフレ峠の崩壊地形」で、粘土化岩がベースにあるため斜面の崩壊が進んでいるのです。
カルルスへと下る旧道は右手にクネクネと続いていましたが、今では斜面補強のネットが残るのみです。
この崩壊地を避けるためにオロフレトンネルが開通したのです。
現在、峠越えの旧道は、難路だった登別・カルルス側が廃道に。
かつては営業していたレストハウスもありませんが、広い駐車場とトイレが設備されていて、のんびりすることができます。
オロフレ山の登山口にもなっている!
オロフレ山への登山口にもなっていて、天気の良い夏場なら登り1時間30分、下り1時間ほどの行程ですが、北海道の山なので、それなりの装備が必要。
イワヒゲやチングルマ、ミヤマオダマキなどの高山植物を観察する道で、標高差が300mほどのため、ファミリーにも人気です。
絶景ポイントの羅漢岩までは徒歩20分ほどなので、時間がない人は羅漢岩往復もおすすめです(険しい場所です。滑落に注意を)。
さらに30分ほど歩くと山頂を望む1000mケルンです。
さらに山頂までは30分〜40分の行程。
戦後は、観光ルートとして注目され、昭和29年に道道となって以降、整備が進みました。
道道2号(洞爺湖登別線)のオロフレトンネル壮瞥側入口近くに「オロフレ駐車公園」もありますが、展望台は旧道を上るので、駐車公園とは異なるのでご注意を。
ちなみにオロフレという地名は、アイヌ語のオロフレペツ(oro-hure-ペツ=その中が・赤い・川)に由来。
オロフレ峠展望台 | |
名称 | オロフレ峠展望台/おろふれとうげてんぼうだい |
所在地 | 北海道登別市カルルス町・壮瞥町蟠渓 |
ドライブで | 道央自動車道伊達ICから約33km。または、道央自動車道登別東ICから約23km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 登別観光協会 TEL:0143-84-3311/そうべつ観光協会 TEL:0142-66-2750 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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