北海道稚内市、ノシャップ岬から日本海沿いを走る北海道道254号(抜海港線)を、抜海(ばっかい)目指して南下する途中、坂の下海岸に開設されるのが、日本最北の海水浴場、坂の下海水浴場です(オホーツク海は寒流が流れるため海水浴は無理です)。
日本最北の海水浴場は遊泳可能がわずか数日間!
「日本最北の海水浴場」ではあるのですが、実際に泳いでいる人を見かけることはまずありません。
というのも、地元の人の話では、「泳げる日は例年1週間ぐらい。しかも浜で焚き火をしながら」とのこと。
夏でも寒中水泳のような覚悟がいるのです。
一応、設定される開設期間は、7月第3日曜(海の日前日)~8月11日(山の日)。
波が高い場合や悪天候、水温が低いの場合、遊泳禁止となり、海水浴場に赤色の旗を掲示し、遊泳可能な場合は、海水浴場、市体育館、緑体育館に青色の旗を掲示するのが決まり。
温暖化が進行が危惧されていますが、稚内市の8月の平均最高気温は22.3度(東京は31.3度)。
稚内市社会教育課の話によれば、晴れていても水温が17度に満たない場合は、遊泳不可という判断になるのだとか。
「訪れた海水浴客のうち、実際に海に入るのは1割程度で子どもたちだけ。年間200人くらい」(地元の人の話)とのこと。
というわけで、海の家があるわけでもなく、探すのもひと苦労。
駐車場、男女別の更衣所、トイレはちゃんと備わっていて、それが目印です。
周囲は原野と番屋という北海道ではどこにもありそうな景観です。
それでも沖には秀麗な利尻富士を眺望し、海水浴場ということもあって、ゴミ拾いなどビーチクリーン活動も行なわれています。
浜辺には利尻昆布も流れ着いていますが、「拾い昆布」も漁業権があるため、海岸に落ちている昆布を拾うことはできないので注意が必要。
ちなみに、日本で二番目に北にある海水浴場は、毛ガニで有名な枝幸町の「はまなす海水浴場」。
トイレやシャワー室などの設備が整っていますが、オホーツク海だけに、かなり水が冷たいやはりブルブル海水浴場です。
稚内市坂の下海水浴場 | |
名称 | 稚内市坂の下海水浴場/わっかないしさかしたかいすいよくじょう |
所在地 | 北海道稚内市西浜4丁目 |
関連HP | 稚内市公式ホームページ |
ドライブで | 稚内空港から約14km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 稚内市総務・スポーツ課総務・スポーツグループ TEL:0162-23-6521 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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