ウトロ港の観光船乗り場の脇にある高さ60mの巨岩。岩というより山というのが正しい表現。周囲は断崖だが頂上は平らで、なんとお花畑になっています。頂上からはウトロ港を眼下に、知床連山を一望に。岩の頂上に上がる階段は203段、だから知床ツウはここを「203高地」と呼ぶんだそうな。もちろん高地を占領するには、かなりの汗をかくはめに。
知床連山を望む絶景の地
観光地ウトロにあって意外に穴場の絶景スポットがオロンコ岩。
アイヌ以前と伝えられる先住民族「オロッコ族」(Orokko=ウィルタ族)がその名の由来で、少し南にある亀岩(チャシコツ崎)にはアイヌのチャシ(砦)があり、オロンコ岩のオロッコ族と対峙していたといわれています。
オロンコ岩の頂上の発掘調査から、土を浅く掘り下げた炉の跡が見つかっていますが、土器や石器が見つかっていないために、いつ頃のものなのかは判明していません。
アイヌはこの岩をサマッキ・ワタラ(samatki-watara=横になる・平磯)、オロタ・ロク・チシ(orota-rok-cis=そこに・座る・岩)と呼んでいました。
ウトロ温泉街のある高台などと標高が同じなのは、海岸の浸食から取り残された硬い部分だから。
台地となった温泉街、夕陽台とともに遥か彼方の時代に隆起した場所です。
オロンコ岩 | |
名称 | オロンコ岩/おろんこいわ |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町ウトロ東 |
関連HP | 斜里町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR知床斜里駅から斜里バスウトロ温泉行きで50分、ウトロ温泉下車、徒歩10分 |
ドライブで | 女満別空港から約87km |
駐車場 | オロンコ岩散策路専用駐車場(15台/無料) |
問い合わせ | 斜里町商工観光課 TEL:0152-23-3131 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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