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北見神威岬(斜内山道)

北海道枝幸郡浜頓別町と枝幸町との境、オホーツク海に突き出した岩峰の岬。「ピㇼカノカ」(アイヌ語で「美しい形」の意)の一つとして国の名勝に指定されています。国道238号は平成11年に北オホーツクトンネルが完成して、岬をトンネルで通り過ぎてしまいますが、旧道に入れば、北見神威岬灯台の建つ岬に立つことが可能です。

北オホーツク随一の景勝地

灯台の建つ高台から見下ろした神威岬先端部

北見山地最北端のポロヌプリ山(839m)や珠文岳(761m)から北東方向に派生する尾根の末端の岩峰が斜内山(438.9m)。
地質学的には日高山脈がオホーツク海に沈み込む末端にあたります。
一体は国有林で、亜高山帯から高山帯の植生を保っています。

幕末の探検家・松浦武四郎の著『西蝦夷日誌』では、神威山の図とともに「岩路馬足立ちがたし」と馬も越えることが出来なかった交通の難所だったことが記されています。

神威(かむい)とは、アイヌ語のカムイ(kamuy=神)に由来する地名で、ここが先住民族の聖地であったことがわかります。
積丹半島には同じ名の神威岬があるため、旧国名の北見国(きたみのくに)を冠して北見神威岬と呼ばれています。

国道開通までは、1807(文化4)年開削、明治30年改修の斜内山道(しゃないさんどう/斜内はアイヌ語のソー・ナイ=滝の川に由来)という険しい山道で越えていましたが、灯台周辺にはクロユリ、ハクサンチドリ、ガンコウランなど高山植物が咲き、秘境的なムードが保たれています。

灯台下の林道状の砂利道は、かつてここを走った国鉄興浜北線(こうひんほくせん=浜頓別〜北見枝幸/昭和60年廃止)の跡。

興浜北線(単線)の廃線跡
北見神威岬(斜内山道)
名称 北見神威岬(斜内山道)/きたみかむいみさき(しゃないさんどう)
所在地 北海道枝幸郡浜頓別町斜内・枝幸町目梨泊
関連HP 枝幸町観光協会公式ホームページ
ドライブで 稚内空港から約83.2km
駐車場 10台/無料(ダートを上れば灯台直下にも駐車スペースがある)
問い合わせ 枝幸町観光協会 TEL:0163-62-1205/浜頓別町観光協会 TEL:01634-2-2346
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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