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曽我北栄環状列石

曽我北栄環状列石

羊蹄山の山頂を真東に眺望するのが、ニセコ町の史跡に指定された曽我北栄環状列石(そがほくえい かんじょうれっせき)。縄文時代の環状列石墓ではないかと推測されていますが、羊蹄山山頂火口縁の北側と同緯度(北緯42度49分35秒)なので、何らかの祭祀に使われたのかもしれません。場所が分かりづらいのが難点。

羊蹄山を眺望する畑の中のストーンサークル

周囲が畑で、そこだけが高台になっているのはニセコ町最大の面積を誇った曽我農場の土地だったという関係から、周辺が土地改良で1mほど低くなったため。
開墾中の農夫が土の下に一群の列石があることに気づいたため、昭和26年、東京大学教授・駒井和愛氏による発掘調査が行なわれました。
第1号から第4号の4基の環状列石が残されており、発掘調査で人骨と思われる骨片、石錐、翡翠製の臼玉、深鉢型縄文後期式土器が発見され、研究者は、祭祀的なものというより、環状列石墓であると主張しています。
つまり、3000年ほど前、縄文人が居住地と墓を分離したときの墓であると。

ちなみにニセコ町では縄文時代の遺跡は発見されていますが、中世(鎌倉、室町時代)から江戸時代の後期に至るまでの記録(アイヌ時代)の遺跡が発見されておらず謎となっています。
幕末の探検家・松浦武四郎(まつうらたけしろう)は羊蹄山(ようていざん)を『日本書紀』に記された後方羊蹄(しりべし)と推測しています。

道道343号(蘭越ニセコ倶知安線)沿いのニセコ高原教会前の民宿ウッドサークル横からダートの道を進むと駐車スペースがあります。

曽我北栄環状列石
名称 曽我北栄環状列石/そがほくえいかんじょうれっせき
所在地 北海道虻田郡ニセコ町曽我252-5
電車・バスで JRニセコ駅からニセコバスで北栄下車、徒歩8分
ドライブで 新千歳空港から約111km
駐車場 1台/無料
問い合わせ ニセコ町教育委員会町民学習課 TEL:0136-44-2034
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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