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内別川(ナイベツ川湧水)

支笏湖カルデラの外輪山から流れ出る内別川。名水ふれあい公園(蘭越浄水場)で千歳川に合流して日本海へと流れ出ますが、千歳川と合流するまでの2.5kmの間には60ヶ所以上の湧水地があります。

名水ふれあい公園に設置の遊歩道を歩こう!

内別川一帯は、国の史跡「ウサクマイ遺跡群」、千歳市第1種自然環境保全地区、北海道森林管理局の水源涵養保安林に指定され、立ち入りが禁止となっています。

内別川の周辺に縄文時代〜擦文時代の遺跡があるのは、湧水地がサケの産卵場所だから。今でも下流のインディアン水車の捕獲を免れたサケが内別川を遡上してきます。

内別川は立入禁止になっていますが、千歳川の合流点から北海道道16号支笏湖公園線(支笏湖スカイロード)の苗別橋の間には名水ふれあい公園の遊歩道も設置されているので、その清流の雰囲気を楽しむことができます。

ウサクマイ遺跡群は、縄文時代早期から続縄文、本州の古墳時代の影響を受けた擦文文化、中世から近世のアイヌ文化期などの遺跡群。
湧水が湧く清冽な川は、鮭の産卵の場所としても絶好で、狩猟を主体とする民族にとっては、生活の舞台にも絶好だったわけです。
「千歳さけますの森」近くにあるウサクマイC遺跡には見学コースが整備され、擦文時代の竪穴住居跡の凹みを見学することが可能です。

ちなみにナイベツという地名の由来は、アイヌ語のナイプ(nay-pu=沢の・口)に由来。
内別川自体は全長が2.5kmと短いこともあって単にナイ(nay=沢)と呼ばれていました。

内別川(ナイベツ川湧水)
名称 内別川(ナイベツ川湧水)/ないべつがわ(ないべつかわゆうすい)
所在地 北海道千歳市蘭越
関連HP 千歳市公式ホームページ
ドライブで 道央自動車道千歳ICから約7.3km
駐車場 名水ふれあい公園(30台/無料)
問い合わせ 千歳市水道局施設維持課 TEL:0123-24-3284
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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