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旧標津線根室標津駅転車台

平成元年に廃止となった標津線の終着駅、根室標津駅(ねむろしべつえき)の転車台(ターンテーブル)。標津線は釧網本線(せんもうほんせん)の標茶駅(しべちゃえき)と根室標津駅を結ぶ線で、将来的には根北峠を越えて斜里とを結ぶ計画でした。

さいはての終着駅の転車台が現存

根室標津駅は知床半島の南の玄関口でもあり、羅臼や斜里行きのバスが発着していました。
標津線は、加藤登紀子が歌った『知床旅情』のヒットなどが生んだ知床ブームを背景に、往時には釧路駅〜根室標津駅に準急「らうす」、急行「くなしり」(後に急行「しれとこ」に統合)も走っていたのです。

単式ホーム1面1線の終着駅、根室中標津駅の駅舎は残されていませんが、構内南側にあった転車台が現存。
転車台の南側には機関庫があり、転車台北側に石炭庫や給水塔、埋設型の水タンクがあったといいますが、今は偲ぶものもありません。
旧根室標津駅南側を走る道道863号沿いの標津町文化ホール(標津町南1条西2丁目1-1-2)横広場には昭和16年8月18日製造のC11-224機関車も静態保存されています。
昭和50年3月21日まで標津線などで活躍したSLで、当然、根室標津駅構内の転車台も利用した機関車です。

標津(しべつ)はアイヌ語の大きい川に由来

昭和12年に標津線の終着駅として開業した根室標津駅。
標津とはアイヌ語のシ・ペッ(si-pet=ほんとうの/大きい・川)に由来。

松浦武四郎は『知床日誌』に「シベツ。シペヲツの訛り。鮭有る義なり」と記しています。
つまり、シペ・オッ(shipe-ot=鮭の・群来する)に由来という説ですが、一般的には大きな川、標津川に由来すると推測されています。

明治33年開業の士別駅(現・士別市)がすでにあったので、混乱を避けるため、根室国の標津駅という意味で、根室標津駅という駅名になっています。

旧標津線根室標津駅転車台
名称 旧標津線根室標津駅転車台/きゅうしべつせんねむろしべつえきてんしゃだい
所在地 北海道標津郡標津町北3条西2丁目
ドライブで 根室中標津空港から約22km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 標津町観光協会 TEL:0153-82-2131/FAX:0153-82-1787
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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